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ブンデス前半戦総括ホッフェンハイム編「クラブにとって異例の1年」

2016.12.27

第16節を終えていまだ無敗をキープ。ホッフェンハイムはナーゲルスマン監督の下で生まれ変わった

ブンデスリーガ第16節、ホッフェンハイムはブレーメンとのホームゲームを1-1で引き分けて年内最終戦を終えた。チームの無敗が守られたことでディートマー・ホップ会長は上機嫌だったが、ユリアン・ナーゲルスマン監督と選手たちは今季10度目のドローに落胆の色を隠せなかった。

ブンデスリーガで今季唯一の無敗。しかし、選手たちにしてみれば勝ち点を取りこぼしたという思いのほうが強かったのだろう。それもそのはず、この試合で勝ち点1にとどまったホッフェンハイムは、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の3位から欧州リーグ(EL)出場圏内の5位に後退してウィンターブレークを迎えることになってしまった。

■クラブにとって異例の1年

ブレーメン戦後、ナーゲルスマン監督はシーズン前半戦のチームの出来に「2点」の高評価を与えたが、最終的な満足度を問われると「3点か4点」と答えた(※ドイツの採点基準は1点が最高、6点が最低)。確かに決定力不足やカウンターチャンス時のボールの運び方など、前半戦でいくつかの課題も浮き彫りになっている。もっとも、ナーゲルスマン監督は頼りなかったチームをたった半年で勝利を目指す集団へと変貌させ、今やホッフェンハイムは対戦相手にとって厄介な存在となった。クラブも指揮官の“もっと男らしさを出したい”という要望に応え、サンドロ・ワーグナーやベンヤミン・ヒュープナー、ケビン・フォークトといったアグレッシブな選手を補強。その結果、多くの選手がパフォーマンスを向上させ、全員が期待以上の結果を残している。

ナーゲルスマン監督の存在なしにホッフェンハイムの躍進はあり得なかった。マネージャーのアレクサンダー・ローゼン氏も「今季の前半戦だけでなく、今年1年が異例だった」とその手腕を称える。前述のブレーメン戦はどちらかと言えばフラストレーションのほうが色濃い結果だったが、ローゼン氏は「結果にどん欲な証拠」とチームのメンタリティーの変化をポジティブに捉えている。指揮官も「フラストレーションを抱えてウィンターブレークに入るのも悪くない。休み明けに“もっとやってやろう”という気持ちが沸いてくるはずだから」と同調し、選手の奮起に期待する。

■史上最年少監督の挑戦は続く

先日、ナーゲルスマン監督は大晦日の過ごし方について「日付が変わる少し前にお祭り騒ぎから離れ、1年間を振り返る」のが恒例だと明かしてくれた。今年も間もなくその日を迎えるが、恐らく謙虚な思いの中に誇らしい気持ちがこみ上げてくるはずだ。「28歳のブンデスリーガ史上最年少監督」というチャンスを見事に生かした2016年は、本人にとってこの先ずっと特別な1年として刻まれることだろう。

ホッフェンハイムの指揮を引き受けてから9カ月、すでに29歳になったナーゲルスマン監督は頼りないチームを自信に満ちたチームに変え、そこに勝者のメンタリティーを植えつけた。負けず嫌いでありながら切り替えの上手な指揮官のこと、ブレーメン戦の結果に不満を抱えながらも、チームのリアルな状況を的確に評価しているはずだ。

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