状態が心配された伊東純也はフル出場 [写真]=Icon Sport via Getty Images
リーグ・アン第21節が11日に行われ、スタッド・ランスは敵地でロリアンと対戦した。
ここまでリーグ・アン9勝3分8敗の成績を残し、前節終了時点で7位と来季の欧州カップ戦出場枠を狙える位置につけているスタッド・ランス。直近2試合は未勝利が続いており、今節は3試合ぶりの白星を狙う。対峙するのは、ここまで3勝7分10敗の成績で降格圏の17位に沈むロリアンだ。
AFCアジアカップカタール2023の戦いから戻ってきたスタッド・ランス所属の中村敬斗はスターティングメンバーに入った。加えて、1日発売の『週刊新潮』にて、女性に対する性加害と刑事告訴が報じられ、最終的には日本代表を途中離脱することとなっていた伊東純也も、フランスの地で先発に名を連ねている。
試合は13分、アウェイチームがビッグチャンスを作り出す。スタッド・ランスは左サイドから逆へボールを繋いでいくと、敵陣中央で内側へ絞った伊東が、外側を駆け上がっていたトマ・フォケを使う。フォケはゴールライン際の位置からマイナスの方向へセンタリングを送ると、ファーサイドで待っていた中村がファーストタッチを足下に収め、左足でシュート。GKの位置を見て転がしたシュートはファーサイドへ向かったが、ゴールライン上のカバーに入っていたモンタサル・タルビにクリアされた。
スタッド・ランスは続く24分、ピッチ中央まで降りてボールを引き出した伊東が左へ散らすと、パスを受けたモハメド・ダラミーがボックスまで持ち運び、右足を振る。対峙した相手を抜き切る前にシュートを放ったが、ジャストミートせず、GKイボン・ムボゴの正面となった。
ホームチームのロリアンもシュートの本数は増やしたものの、両チームを通じて決定機の数は限られており、前半はこのままスコアレスで終了。後半に入っても両チームともにゴール前に迫るシーンは作りながら、決め手を欠いてなかなかスコアは動かない。63分にはスタッド・ランスが敵陣でボールを奪うと、ボックス手前で顔を上げたテウマからのスルーパスに伊東が反応。ペナルティエリア中央から左へターンし、左足を振ったが、GKムボゴに阻まれるとともにオフサイドフラッグが上がった。
試合の均衡が破れたのは70分、ロリアンは右サイド高い位置でパノス・カツェリスがサイドチェンジのボールを受けると、時間をかけずにセンタリングを送る。ファーサイドへ飛び込んだモハメド・バンバがヘディングでゴールネットを揺らし、ロリアンが先手を取った。バンバは今冬の加入後リーグ・アンで3試合連続ゴールとなっている。
1点ビハインドとなったスタッド・ランスは伊東やテウマを中心に同点ゴールへの手がかりを探るが、なかなかロリアンの守備陣を攻略することができない。すると87分、ロリアンが待望の追加点をマーク。途中出場のティエムエ・バカヨコがピッチ中央でボールを奪うと、右へスルーパスを出して中央へ走り込む。ボックス内でバンバ・ディエンからの折り返しを自ら押し込み、ロリアンが勝利を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。スタッド・ランスとしては今後の欧州カップ戦出場権争いに向けて手痛い黒星となり、これでリーグ・アンでは3戦未勝利となった。中村は72分までプレーし、伊東はフル出場を果たした。一方、ロリアンは残留に向けて貴重な勝ち点「3」を記録。11試合ぶりの白星を飾った。
次節は18日に行われ、スタッド・ランスはホームでRCランスと、ロリアンは敵地でストラスブールと、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 70分 モハメド・バンバ(ロリアン)
2-0 87分 ティエムエ・バカヨコ(ロリアン)
By サッカーキング編集部
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