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エンバペが単独トップ浮上!…“神”や“ブラジルの至宝”も名を連ねるPSGの歴代得点ランク

2023.03.07

PSGの歴代得点ランクトップ10に名を連ねた選手たち [写真]=Getty Images

 今月4日、パリ・サンジェルマン(PSG)に所属する24歳のフランス代表FWキリアン・エムバペがクラブ史に名を刻む記念すべきゴールを決めた。
 
 リーグ・アン第26節のナント戦に先発出場したエムバペは、PSGの1点リードで迎えた90分にチームの4点目を奪い4-2の勝利に貢献した。3試合連続ゴールにより同選手のリーグ戦での得点数は「18」に到達。加えて、ナント戦の得点はPSGでの公式戦通算「201」ゴール目となった。この得点により、エンバペはウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ(現:バレンシア)の「200」ゴールを超えて、PSGのクラブ歴代最多ゴール記録を更新。加入からわずか6シーズンでの偉業となった。
 


 
 1970年に設立されたPSGは、2011年にカタール政府資本となってからフランスのサッカー界を席巻。そんな同クラブの歴代得点ランキング上位には、最近活躍したプレーヤーも数多く名を連ねている。それでは、世界的クラブに成長したPSGの“歴代得点ランキングトップ10”を見てみよう。

[写真]=Getty Images
 

■10位:サフェト・スシッチ

元ユーゴスラビア代表
85ゴール(在籍1982〜1991)

サフェト・スシッチ

サフェト・スシッチ


 
 10位に入ったのは元ユーゴスラビア代表MFのサフェト・スシッチだ。FKサラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/当時:ユーゴスラビア)でプロキャリアを歩み始めたスシッチは、1982年にPSGに加入すると1991年まで約9年間に渡ってフランスの首都で活躍。攻撃的MFのスシッチは、必ずしもゴールを量産する選手ではなかったが、毎シーズンのように得点を積み重ね345試合の出場で歴代10位となる「85」ゴールをマークした。
 
 ユーゴスラビア代表としては元名古屋グランパスのMFドラガン・ストイコヴィッチと共に1990年のFIFAワールドカップイタリア大会に出場し、チームのベスト8進出に貢献。引退後は、カンヌやボスニア・ヘルツェゴビナ代表の監督を務めた。
 

■9位:アンヘル・ディ・マリア

アルゼンチン代表/現:ユヴェントス
93ゴール(在籍2015〜2022)


 
 リオネル・メッシと共に昨年のFIFAワールドカップカタール2022で頂点に輝いた35歳のアルゼンチン代表MFディ・マリアは、2015年に加入以降7シーズンに渡ってPSGで活躍。公式戦294試合の出場で「93」ゴールを記録した。PSGでは5度のリーグ優勝に貢献し、リーグ・アンのベストイレブンに2度も選出された。
 

■8位:フランソワ・エンペレ

元コンゴ共和国代表
95ゴール(在籍1973〜1979)

フランソワ・エンペレ

フランソワ・エンペレ(左)


 
 8位にランクインしたのは1970年代にPSGで活躍した元コンゴ共和国代表FWフランソワ・エンペレだ。1973年に当時2部に所属していた黎明期のPSGに加入したエンペレは、1974年にクラブの1部昇格に貢献。そして1部リーグ初挑戦となった1974-75シーズンに得点ランク2位となる21ゴールを記録。その後も得点を量産し、在籍した約6年間で「95」ゴールを奪った。ちなみにフランスカップでの通算「28」ゴールは、今も破られていないPSGでの歴代最多ゴール記録となっている。
 

■7位:ムスタファ・ダレブ

元アルジェリア代表
98ゴール(在籍1974〜1984)

ムスタファ・ダレブ

ムスタファ・ダレブ


 
 歴代7位はアルジェリア代表として1982年のFIFAワールドカップスペイン大会にも出場したMFムスタファ・ダレブだ。1974年から約10年間に渡ってPSGに所属したダレブは公式戦310試合に出場し「98」ゴールをマーク。そのうち「85」ゴールがリーグ戦で奪ったもので、このゴール数は2015年にズラタン・イブラヒモヴィッチに抜かれるまではクラブ記録となっていた。
 

■6位:ドミニク・ロシュトー

元フランス代表
100ゴール(在籍1980〜1987)

ドミニク・ロシュトー

ドミニク・ロシュトー


 
 6位に入ったのは名ウインガーとして知られるドミニク・ロシュトーだ。70年代にサンテティエンヌで3度のリーグ優勝を経験し、1976年のチャンピオンズカップで準優勝も果たしたロシュトーは、1980年にPSGに加入。7シーズンで255試合に出場し通算「100」ゴールをマークした。1985-86シーズンには、得点ランク2位の19ゴールを叩き出してクラブ史上初のリーグ優勝に貢献。フランス代表として3度のワールドカップに出場したほか、EURO1984では母国フランスに初の主要タイトルをもたらした。引退後は長らくサンテティエンヌでスポーツディレクターを務めた。
 

■5位:ペドロ・パウレタ

元ポルトガル代表
109ゴール(在籍2003〜2008)

ペドロ・パウレタ

ペドロ・パウレタ


 
 トップ5に入ったのは元ポルトガル代表FWペドロ・パウレタだ。2003年に30歳でPSG加入したパウレタは、そこから5シーズン連続でチーム内得点王に輝くなど、わずか5年間で211試合に出場し「109」ゴールを叩き出した。ちょうどリヨンの黄金期と重なったため、1度もリーグを制することができなかったが、それでもリーグ・アンの得点王に2度(2006年、2007年)も輝いた。
 
 ポルトガル代表でも88試合に出場して47ゴール。これはクリスティアーノ・ロナウド(118ゴール)に抜かれるまで、同国の歴代最多ゴール記録だった。
 

■4位:ネイマール

ブラジル代表
118ゴール(在籍2017〜)


 
 4位は現在もPSGで活躍する31歳のブラジル代表FWネイマールだ。2017年に2億2200万ユーロ(約290億円)の契約解除金を支払いバルセロナからPSGに加入すると、1年目に28ゴールを決めてチームの国内3冠に貢献。その後、今シーズンを含めて6シーズン連続で2桁ゴールを決めるなど、ここまで通算173試合に出場し「118」ゴールをマークしている。しかし、119ゴール目は来季以降にお預けとなる。先月負った足首の負傷の影響で今シーズン中は復帰できないと報じられている。
 

■3位:ズラタン・イブラヒモヴィッチ

スウェーデン代表/現:ミラン
156ゴール(在籍2012〜2016)


 
 トップ3に入ったのはスウェーデンの怪物、ズラタン・イブラヒモヴィッチだ。同選手は2012年にPSGに加入すると、わずか4シーズンでクラブ記録を次々と更新。加入からわずか3年でパウレタの歴代最多ゴール(109)を塗り替えると、その後もゴールを奪い続けて5シーズンで驚異の「156」ゴールを叩き出した。なんとその記録をたった180試合で達成しており、1試合平均「0.87」ゴールという圧倒的な決定力を誇ったのだった。このゴール率は、エムバペの「0.81」ゴールを抑えて今回の10名の中で最高値となっている。
 
 2015-16シーズンにはリーグ戦31試合で「38」ゴールを記録。これは1970-71シーズンに当時マルセイユのヨシップ・スコブラルが達成した「44」ゴールに次いでフランス1部リーグにおける2番目の記録となっている。結局、イブラヒモヴィッチは在籍5シーズンでリーグ優勝4回、さらに3度もリーグ・アンの得点王に輝き、同リーグの年間最優秀選手に2度も選出された。
 

■2位:エディンソン・カバーニ

ウルグアイ代表/現:バレンシア
200ゴール(在籍2013〜2020)


 
 エムバペに記録を抜かれるまでPSGの歴代最多ゴール記録を持っていたのはウルグアイの点取り屋エディンソン・カバーニだ。2013年にナポリから加入したカバーニは、退団する2020年まで7シーズンに渡ってゴールを量産。2016-17シーズンには公式戦50試合で「49」ゴールをマークした。
 
 今回、エムバペに記録を抜かれたカバーニは「PSGの記録更新おめでとう。PSGのファンを頂点に導いてくれ。“ハグ”を送るよ」と、一緒に写る写真と共に祝福メッセージを添えてSNSにて元チームメイトを称えた。
 


 

■1位:キリアン・エムバペ

フランス代表
201ゴール(在籍2017〜)


 
 1位はフランスサッカーの歴史を塗り替え続ける男、24歳のFWキリアン・エムバペだ。2017年にモナコからのローン契約で加入すると1年目に公式戦21ゴールをマーク。完全移籍に移行したあとは、毎シーズンのように30ゴール以上を稼いでおり、今月4日のナント戦で今季30ゴール目。そして、そのゴールがクラブ歴代最多ゴールを更新する「201」ゴール目となった。試合後には「201」の数字を模ったトロフィーを受け取り、チームメイトと共に偉業達成を祝った。
 

(記事/Footmedia)

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