EURO2024に臨むイングランド代表の顔ぶれは!? [写真]=Getty Images
開幕まで残すところ約2カ月半となったEURO2024。今夏ドイツで開かれる欧州サッカーの祭典は、ようやく出場する全24チームが出揃い、本格的に準備が始まっている。
その注目の大会で優勝候補の本命と見られているのがイングランド代表だ。前回のEURO2020では、決勝でPK戦の末にイタリア代表の前に涙を飲んだが、そのイタリア代表も同居した今回の予選では無敗で首位通過を決め、本大会ではセルビア代表、デンマーク代表、スロベニア代表と同じC組に入る。『William Hill』や『Ladbrokes』など英国系のブックメーカーが歴代最強とも予想するイングランド代表はこぞって優勝オッズで1位に置いており、イングランド代表は初優勝を目指してドイツに乗り込む。
そんなフットボールの母国、そして今大会の優勝候補であるイングランド代表のEURO2024メンバーを予想しよう。
[写真]=Getty Images
■GKは守護神以外の2名が…
前回の2021年大会はコロナ禍の影響もあって大会メンバーの登録枠は23名から26名に拡大されたが、今回は通常の23名に戻る予定だ。そのため、GK枠は3名となる。当確はエヴァートンのGKジョーダン・ピックフォードだ。FIFAワールドカップロシア2018から国際主要大会で3大会連続の守護神を任されており、今月の国際親善試合も2試合ともフル出場。よっぽどのことがない限り、今夏もゴールマウスを任されるだろう。
本来ならばアーセナルのGKアーロン・ラムズデールが正GK争いに絡むはずだったが、同選手は所属クラブでスペイン代表GKダビド・ラヤにポジションを奪われて控えに甘んじている状況だ。それでも、今月の代表メンバーには選ばれており、控えGKとして23名入りが濃厚だ。残る1枠は、12月に肩を脱臼して離脱を強いられているニューカッスルのGKニック・ポープが、今シーズン中に復帰して滑り込むと見られている。
GK(3名)=ジョーダン・ピックフォード、アーロン・ラムズデール、ニック・ポープ
■DFは実績を優先?
センターバックはマンチェスター・シティのDFジョン・ストーンズに加え、調子を落としている時期も呼ばれ続けていたマンチェスター・ユナイテッドのDFハリー・マグワイアが選ばれるはずだ。そこにクリスタル・パレスのDFマルク・グエイやミランのDFフィカヨ・トモリ、エヴァートンのDFジャラッド・ブランスウェイトといった成長著しい選手の中から1名が加わる可能性が高い。
サイドバックはマンチェスター・シティの右SBカイル・ウォーカーが当確で、中盤の底でもプレー可能なリヴァプールの右SBトレント・アレクサンダー・アーノルドも選びたい。左サイドはチェルシーの左SBベン・チルウェルに加え、両サイドバックを任される33歳のDFキーラン・トリッピアーもメンバー入りの可能性が高い。さらに最終ラインならどこでも可能なリヴァプールのDFジョー・ゴメスも、短期決戦のトーナメントでは貴重な戦力になりそうだ。
DF(8名)=ジョン・ストーンズ、ハリー・マグワイア、マルク・グエイ、カイル・ウォーカー、トレント・アレクサンダー・アーノルド、ベン・チルウェル、キーラン・トリッピアー、ジョー・ゴメス
■MFはメイヌーの台頭に注目
中盤は絶対的プレーヤーと“新人”の混合となるかもしれない。まずは世界最高プレーヤーの1人であるレアル・マドリード所属のMFジュード・ベリンガムだ。トップ下などで彼の能力を最大限に活かすことが、イングランド代表が成功する上でのカギとなることに間違いはない。
当然、アーセナルで圧倒的な存在感を発揮しているMFデクラン・ライスも当確だ。一方で33歳のMFジョーダン・ヘンダーソンは落選か。昨夏サウジアラビアへ移籍しながら、今年1月に欧州へ戻ってきたベテランは、アヤックスでも試合に出場している。当然、彼の経験値は貴重だが、他にも選択肢がある。それが今月の代表戦で華々しいデビューを飾ったMFコビー・メイヌーだ。
今季マンチェスター・ユナイテッドで大ブレイクを果たした18歳は、今月23日のブラジル代表戦(●0-1)で途中出場から代表デビューを飾ると、3日後のベルギー代表戦(2-2)では初スタメンを飾る。ライスの隣で躍動してマン・オブ・ザ・マッチに選ばれると、ガレス・サウスゲート代表監督もご満悦の様子だった。
「コビーの能力は誰の目にも明らか。プレッシャーの下でボールを受け、敵をかわし、狭いエリアでボールをコントロールする。これまで我々にはいなかったタイプの選手だ。彼の年齢(18歳)が信じられない」
その他にも中盤にはコナー・ギャラガー、ジェームズ・マディソン、エベレチ・エゼ、カーティス・ジョーンズといったタレントも控えている。
MF(5名)=ジュード・ベリンガム、デクラン・ライス、コビー・メイヌー、コナー・ギャラガー、ジェームズ・マディソン
■ケインの控えは?
前線は、キャプテンを務めるバイエルンのFWハリー・ケインを軸に据えた構成になるだろう。彼の控え争いはアストン・ヴィラのFWオリー・ワトキンスとブレントフォードのFWイヴァン・トニーだが、今月の代表戦でのパフォーマンスを鑑みると、ベルギー戦で代表初ゴールをマークしたトニーが一歩リードか。
サイドアタッカー枠としてはアーセナルのブカヨ・サカとマンチェスター・シティのフィル・フォーデンは当確。彼らの控えにはジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)、ジャロッド・ボーウェン(ウェストハム)、マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)に加えて、今季マンチェスター・シティからチェルシーに移籍して結果を出している21歳のMFコール・パルマーや、今月A代表デビューを飾ったばかりのニューカッスルのFWアンソニー・ゴードンなどがいる。
英紙『デイリーメール』はEURO2024の代表メンバー候補について、1~40位まで優先順位をランク付けしており、1位はハリー・ケイン、2位はジュード・ベリンガム、3位はデクラン・ライスとなっている。それを参考にするとグリーリッシュ(16位)、トニー(18位)、ラッシュフォード(19位)などがメンバー入りしそうだ。
FW(7名)=ハリー・ケイン、ブカヨ・サカ、フィル・フォーデン、イヴァン・トニー、ジャック・グリーリッシュ、マーカス・ラッシュフォード、ジャロッド・ボーウェン
果たして強力メンバーを揃えるイングランドは初の欧州制覇を成し遂げられるのか?今から今夏のEURO2024が楽しみだ。
(記事/Footmedia)
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