ラ・リーガにおける審判への抗議厳格化で見えてきた事実とは? [写真]=Getty Images
ラ・リーガにおける審判への抗議厳格化について、様々なデータが出始めている。18日、スペインメディア『Relevo』が伝えた。
今年6月~7月にかけて行われたUEFA EURO 2024では、審判への抗議に対する新ルールが導入された。審判の判定に異議を申し立てることができるのは各チームの主将のみに限定され(仮にGKが主将の場合は予め指名されているフィールドプレーヤー1人のみが審判の判定に対して抗議することが可能)、複数選手が審判を取り囲む場面が大きく減少した。
ラ・リーガでも今季から同じルールが採用されたが、『Relevo』によるとこのルールは選手やファン、コーチングスタッフの間で多くの論争を巻き起こしたという。同メディアは「表現の自由を侵害し、すべてのサッカー選手が平等に扱われない」という苦情が出たことも伝えている。
『Relevo』が集計したところ、現時点で抗議活動に対する警告は計97枚(イエローカード93枚、レッドカード4枚)出ている。そのうち75枚が選手に、22枚がチームのコーチングスタッフに対するものだった。現在、抗議活動による警告が最も多いチームはバジャドリードの計10枚で、次いでレアル・マドリード(計9枚)、マジョルカ(計8枚)、ベティスとヘタフェがそれぞれ計7枚となっている。最も少ないのはアラベス、レガネス、バレンシアで、抗議活動によるカードはわずか2枚のみとなっている。
個人に着目すると、審判への抗議活動で最も多くの警告を受けた選手はレアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールで、9試合で3枚のイエローカードを受けている。また、コーチングスタッフで審判から最も警戒されているのは、バジャドリードを率いるパウロ・ペッツォラーノ監督。同指揮官は抗議活動ですでに4枚のイエローカードを受けており、これは熱いスタイルで知られるヘタフェのホセ・ボルダラス監督(計3枚)やアトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督(計2枚)よりも多い。ただ、ボルダラス監督は今のところ、審判に異議を唱えて直接レッドカードを受けたラ・リーガ唯一の監督となっている。
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By サッカーキング編集部
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