バルサが合計6発の撃ち合い制す！　フェランはハット達成…ベティスはイスコ2発で追撃も及ばず

　ラ・リーガ第21節が21日に行われ、ベティスとバルセロナが対戦した。

　バルセロナは先週末に行われたスーペルコッパ・デ・エスパーニャ決勝で“宿敵”レアル・マドリードに1－4で惨敗。連覇を目指すラ・リーガでは2連勝を記録しているものの、低調な試合内容に終始しており、シャビ・エルナンデス監督への風当たりも強くなっている。今節は9位ベティスの本拠地に乗り込んでの一戦。3連勝という結果とともに内容も求められる一戦となる。

　最初に決定機を作ったのはホームのベティス。4分、GKからのロングボールのこぼれ球を収めたイスコがボックス内へ絶妙なループパスを供給。しかし、抜け出したルイス・エンヒキのシュートは惜しくも枠の上へ外れる。対してボール保持率を高めるバルセロナは13分、フレンキー・デ・ヨングがボックス手前からループパスを送り、抜け出したペドリがGKの頭上を抜くシュートを狙ったが、これも枠を捉えることができなかった。

　試合の均衡が破れたのは21分、イルカイ・ギュンドアンのロングフィードが相手DFに当たってボックス内右にこぼれると、これに反応したのはペドリ。ワンタッチから冷静に中央へ折り返すと、フェラン・トーレスが難なくネットを揺らしてバルセロナが先制した。主導権を握るバルセロナは38分にも決定機。ギュンドアンのパスを受けたラミン・ヤマルが左足で狙い澄ましたシュートを放ったが、惜しくも左ポストを叩き追加点とはならなかった。

　1点ビハインドのベティスは後半開始と同時にナビル・フェキルとボルハ・イグレシアスを投入し攻撃の活性化を図る。しかし48分にスコアを動かしたのはまたもバルセロナだった。左サイドでボールを受けたヤマルがドリブルで仕掛けゴール前へのクロスを試みると、右足から放たれたキックは右ポストを直撃。跳ね返ったボールに反応したF・トーレスのボレーがネットを揺らし、リードを2点に広げた。

　対するベティスも反撃に出る。56分、L・エンヒキが右サイド敵陣深くからクロスを上げると、GKイニャキ・ペーニャが弾いたボールがボックス内右にこぼれる。待ち構えていたイスコが強烈なダイレクトボレーでゴール右上隅に突き刺し1点差に詰め寄る。59分にはL・エンヒキがボックス内に柔らかいボールを送り、走り込んだイスコが右足のつま先で合わせてあっという間に試合を振り出しに戻した。

　追い付かれたバルセロナは71分、ヤマルのクロスに途中出場のヴィトール・ロッキが合わせたがシュートは枠を捉えられず。一方のベティスは76分に鋭いカウンターを発動しチャンスを創出。しかし、L・エンヒキのシュートは惜しくも枠の左へ外れた。互いに決め手を欠いたまま迎えた90分、バルセロナは途中出場のジョアン・フェリックスがF・トーレスとのパス交換でバイタルエリアを攻略。最後は右足アウトサイドのシュートをゴール左下隅に沈め、土壇場で勝ち越しに成功した。

　さらに90＋2分、ヤマルのパスに抜け出したF・トーレスがハットトリックとなるゴールを決め、バルセロナが決定的な4点目を奪った。試合はこのまま2－4で終了し、バルセロナがラ・リーガ3連勝を飾っている。次節は27日に行われ、ベティスはアウェイでマジョルカと、バルセロナはホームでビジャレアルと対戦する。

【スコア】
ベティス　2－4　バルセロナ

【得点者】
0－1　21分　フェラン・トーレス（バルセロナ）
0－2　48分　フェラン・トーレス（バルセロナ）
1－2　56分　イスコ（ベティス）
2－2　59分　イスコ（ベティス）
2－3　90分　ジョアン・フェリックス（バルセロナ）
2－4　90＋2分　フェラン・トーレス（バルセロナ）