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レアルの問題を解決した新戦力…4季振りのクラシコ勝利へ、カギを握るのは?

[写真]=Getty Images

 スペインのみならず世界中が注目する“エル・クラシコ”が現地18日、バルセロナが本拠地カンプ・ノウにレアル・マドリードを迎えて行われる。

 両雄の今シーズン最初の直接対決は、本来は10月26日に予定されていた。しかし、カタルーニャ自治州の独立運動に関わるデモ活動が激化したため、安全面を考慮して延期が決定。2カ月遅れで開催される運びとなったが、首位バルセロナと2位レアル・マドリードが勝ち点で並ぶという、宿命のライバル同士の激突に相応しい一戦となった。

バルベルデの台頭で中盤の問題を一手に解決

[写真]=Getty Images


 レアル・マドリードはここまで10勝5分1敗と、プレシーズンの散々な結果から考えると、予想を上回る成績を残している。当初は不安定な内容ながら勝ち点を拾っていたものの、最近は堅実な内容で勝ち点を積み重ねている。直前のバレンシアとのアウェー戦では、連勝こそ4でストップしたものの、ラストプレーでの劇的同点弾で大一番に繋がる勝ち点をもぎ取った。

 チームが上向きとなった要因としてはいくつかの点が挙げられるが、最も注目すべきはフェデリコ・バルベルデの台頭だろう。攻守両面で万能かつプレー選択が秀逸なバルベルデは、チームがこれまで抱えて来た中盤の問題を一手に解決した。中でもカゼミーロの能力に頼り切りだった守備は、バルベルデの献身的かつ的確なカバーにより綻びを見せるケースが大きく減った。一方、攻撃に注力し易くなったトニ・クロースや、休養が貰えるようになったルカ・モドリッチは、本来のパフォーマンスを取り戻した。

 序盤戦でのモドリッチの負傷により得たチャンスをものにしたバルベルデだが、スタメン出場した試合は6勝2分(21得点、4失点)と優れた結果をもたらしている。スタメン出場しなかった試合は4勝3分1敗(12得点、8失点)とあり、貢献度の高さはチームの成績を見ても明らかだ。

 補強の目玉のエデン・アザールに期待の若手のロドリゴという、新加入2選手の存在も大きい。開幕直前の負傷やオーバーウェイトにより精彩を欠いていたアザールだが、コンディションが向上するに連れて本領を発揮。個人で状況を打開できるアタッカーとして、必要不可欠な存在となった。一方、今シーズンはBチームでプレーするプランだったロドリゴだが、戦力外から一転して起用されたギャレス・ベイルが早々に負傷離脱したため、急遽代役として抜擢。突破力に加えて決定力まで証明し、昨シーズンから苦慮してきた右サイドのアタッカーに定着した。

4シーズン振りの勝利へ不安要素も少なくないが…

ベンゼマ

[写真]=Getty Images


 そして、何よりも見逃せないのが、チーム最多となる12ゴール・5アシストを決めているカリム・ベンゼマの存在だ。元々マルセロの攻撃力を生かした崩しが多いレアル・マドリードだが、アザールの加入により左サイドは一段と強力になった。逆サイドにはプレーにアクセントを付けられるダニエル・カルバハルとロドリゴが控え、左で崩して右で決めるという形も増えている。これら円滑な攻撃を可能としているのも、トータルパッケージのストライカーとして覚醒したベンゼマがいるからだ。

 しかし、今回の一戦に向けては、マルセロとアザールが揃って負傷欠場するため、左サイドは盤石とは言い難い。マルセロの代役としては新戦力のフェルランド・メンディが既に経験を積んでいる。だが、アザールの代役であるヴィニシウス・ジュニオールは決定力に問題を抱える。それゆえ、通常の4-3-3ではなくウィングを置かない4-4-2のシステムを、ジネディーヌ・ジダン監督が採用する可能性も十分考えられる。その場合、ベンゼマのパートナーを誰が務めるか、指揮官の判断に注目が集まる。

 レアル・マドリードは、バルセロナに対して直近6戦未勝利(2分4敗)と、近年の“エル・クラシコ”では極めて分が悪い。昨シーズンも、アウェーでは“マニータ”(5失点)を食らっての大敗に、ホームでは完封負けと、良い所なく連敗を喫している。そのうえ今回は、バルセロナが中3日なのに対し、レアル・マドリードは中2日と、日程面でも不利な状況にある。4シーズン振りの勝利に向け、不安要素も少なくはない。

 とはいえ、攻守のバランスやチームとしての機能ではレアル・マドリードの方が良いと見る声は多い。実際、バルセロナは本調子とは言い難く、リオネル・メッシへの依存が一段と顕著になっている。レアル・マドリードとしては、これまでの対戦ではブロックを作ってもマンマークを付けてもなかなか上手く行っていない相手のエース対策が、今回も勝利の鍵になりそうだ。

文=北村敦

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