2017.04.01

バルサ、今夏の補強は右サイドバックとワールドクラスのクラッキが最優先事項に

バルサは今夏の補強に向けて水面下で動きを見せている [写真]=Getty Images
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 バルセロナは今夏の補強で、右サイドバックとワールドクラスのクラッキ(名手)の獲得を目指している。バルサは既にロベルト・フェルナンデス強化部長を中心に今夏の補強に向け水面下で準備を開始。クラブのスカウト陣は欧州のみならず、世界中を駆け回って人材をリストアップしている。

 今夏の最大の補強ポイントである右サイドバックの最優良候補はアーセナルのDFエクトル・ベジェリンである。しかし、DFとしては異例ともいえる高額な移籍金がネックとなっていることに加え、豊富な資金で大型補強を続けるマンチェスター・シティを筆頭にユヴェントスなどライバルの存在も交渉を難しくしている。

 バルサにとって唯一の好材料は、ベジェリン本人が下部組織時代を過ごした古巣バルサへの復帰を望んでいることぐらいだろう。いずれにせよ、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督はベジェリンの放出を完全否定しており、成績不振により厳しい批判を浴びている同監督が今シーズン限りで退任でもしない限りベジェリンを取り巻く状況が変わるとは考えにくい。

 ベジェリンに続く候補として名前が挙げられているのが、バレンシアのDFジョアン・カンセロである。現在バレンシアを率いるボロ監督の下では以前ほど出場機会に恵まれていないものの、実力はベジェリンにも見劣りしないだけに、コスト面などを考えると現実的な最有力候補といってもいいかもしれない。

 ベジェリンやカンセロ以外にも、モナコ(フランス)に所属するジブリル・シディベやスポルティング(ポルトガル)のルベン・セメドなどもリストアップされている。バルサはまた、モナコの左サイドバック、バンジャマン・メンディにも注目しており、同選手がまだマルセイユに所属していた時にも獲得に動いていた。

今夏にネイマールやスアレスのようなクラッキの獲得はあるのか?

 サポーターに夢を与えるようなクラッキの獲得については、サプライズは起りにくい状況にある。 既にチームにクラッキが溢れている現在のチーム状況を考えると、今のバルサに加入して存在感を示すことのできる人材で獲得の可能性がある選手の選択肢は限られている。

 すでに複数のメディアで指摘されている通り、ユヴェントスのパウロ・ディバラを筆頭に、アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)、フィリップ・コウチーニョ(リヴァプール)、マルコ・ヴェッラッティ(パリ・サンジェルマン)などが獲得リストに名を連ねている。最終的な決断はロベルト・フェルナンデス強化部長に委ねられるものの、どうやらコウチーニョの獲得を支持する声が比較的多く挙がっているという。

 チームに新たなクラッキを迎え入れることは、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長も極めて重要視しているようで、バルサにとっては右サイドバック同様に必要不可欠な補強となりそうだ。 現段階では、右サイドバック強化の必要性から4人の候補のうち、1人のクラッキを獲得するのが予算的にも限界との見方が強い。

 複数のワールドクラスを補強できるとすれば、トレードや移籍金の大幅な値下げが起るか、現戦力の売却で大きな収入が見込める場合に限られるものの、その可能性は極めて低いと言えるだろう。

 今夏の補強に向けてさまざまな話題が上がっているものの、バルトメウ会長やジョルディ・メストレ副会長、そしてロベルト・フェルナンデス強化部長に焦りの色はない。今の彼らにとって1番重要なことは、チャンピオンズリーグではユヴェントス戦、国内リーグではレアル・マドリードとのクラシコなど、タイトルを左右する重要な試合を間近に控えるチームが周囲の雑音に惑わされない環境を維持しながら、今シーズン限りでの退任を表明しているルイス・エンリケ監督の後任人事を進めていくことなのだ。

(記事提供:ムンド・デポルティーボ日本語版

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