脱税容疑をかけられているメッシ [写真]=Getty Images
バルセロナ・ガバ裁判所が、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて、脱税に関与していないという不服申し立てを却下した。スペイン紙『マルカ』など複数メディアが伝えている。
メッシは昨年6月、父親のホルヘ・メッシ氏とともに、2007年から2009年までの3年間に渡って所得税を脱税したとして、税務当局に告発された。当時の報道で伝えられたところでは、脱税額は3年間の合計で400万ユーロ(約5億2000万円)を超える。メッシは課税回避の目的で、肖像権収入を租税回避地(タックス・ヘイブン)の企業に譲渡したように見せかけ、不正な納税申告をしたと伝えられていた。
9月27日に裁判所に出廷した際にメッシは、自身の収入など金銭の管理は自身の代理人でもある父親のホルヘ・メッシ氏に任せていると証言するなど、無罪を訴えてきた。
同選手の弁護士を務めるクリストバル・マルテル氏らは、脱税の嫌疑対象からメッシを外すように申し立てていた。しかし裁判所は、メッシもホルヘ氏の行動を知っていた可能性があると判断し、不服申し立てを却下した。この裁判所の却下に対して、マルテル弁護士は、再度不服申し立てを行うことをすぐさま発表した。
脱税を告発された後、メッシは修正申告を行い、500万ユーロ(約6億8000万円)を支払ったと伝えられている。しかし、同選手の脱税の関与への疑いはいまだに晴れていない。『マルカ』は、「メッシは裁判に出廷する」との見出しで、同選手の出廷の可能性を伝えている。