ブライトンへの移籍が報じられているバレンティン・バルコ[写真]=Getty Images
日本代表MF三笘薫が所属するブライトンが、アルゼンチンの名門ボカ・ジュニオルスに所属するU-23アルゼンチン代表MFバレティン・バルコの獲得に迫っているようだ。8日、アルゼンチンメディア『TyCスポーツ』などが報じた。
現在19歳のバルコは2014年より、ボカの下部組織に入団し、2021年にトップチームデビュー。また、イギリスメディア『ガーディアン』が若手の有望選手らを選出する「ネクスト・ジェネレーション」の2021年版にも選出された逸材だ。左サイドを主戦場とする同選手は、ボカで公式戦35試合に出場し、各国のビッグクラブから注目を集める存在となっている。
昨夏にもブライトンとマンチェスター・シティが獲得に乗り出していたが、バルコ本人が「コパ・リベルタドーレス2023」で戦うことを希望したこともあり移籍は実現しなかった。
しかし、ボカが同大会を準優勝で終えた後、バルコのボカ退団は既定路線に。アルゼンチンでは、移籍がクラブ間交渉による売却となるか、契約解除条項を発動させて行われるかに注目が集まっていた。
クラブ間交渉による売却の場合、ボカは売却益に対する税金や手数料を負担する必要があるが、選手による契約解除条項の発動の場合は、ボカが契約解除金を一括で受け取ることが可能となる。さらに税金や手数料の支払の大部分を、バルコを獲得するクラブが負担することになると報じられていた。
同メディアによると、バルコの契約解除金は1000万ドル(約14億3000万円)に設定されていたが、9日から1400万ドル(約20億円)に増額できる付帯条項がついていたようだ
そんななか、先日、移籍市場で獲得を目指すブライトンが再びオファーを提示。その内容は1000万ドルの契約解除金よりも低い900万ドル(約12億7000万円)の分割払いに加え、同選手が他クラブへの移籍した際に、残りの10%を支払うという条件だったが、ボカはそのオファーを拒否したとのこと。
するとブライトンは契約解除金が1400万ドルに上昇する前にバルコの獲得をまとめるべく、1000万ドルの契約解除金を支払う形で交渉を進め、ボカも契約期間が2024年12月までとなっているバルコを、フリー移籍で失うリスクを排除するため、移籍に関して合意したと、同メディアは説明している。
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By サッカーキング編集部
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