飼い猫への暴力動画で非難が殺到しているズマ [写真]=Getty Images
ウェストハムを率いるデイヴィッド・モイーズ監督が、物議を醸している問題行動を起こしたフランス代表DFクル・ズマを起用した理由について説明した。8日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
ズマは飼い猫に対し、空中から落として蹴り飛ばす、靴を投げて追い回す、顔に平手打ちをするなどの場面が映っている動画が拡散されたことにより非難が殺到。同選手はその後「自分の行為について謝罪したい」と謝罪すると、クラブも同選手に対し「流出した映像に映ったクル・ズマの行為を全面的に非難します」と声明を発表していた。
ズマに対しては動物愛護団体『RSPCA』からも非難の声が挙がっており、ロンドン警視庁は動画の件でズマを捜査していないようだが、エセックス警察は独自に調査を行なっていることが明らかになっている。
そんな中で迎えた8日のプレミアリーグ第24節ワトフォード戦。ズマを先発メンバー入りさせたモイーズ監督は試合前に同選手を出場させるか悩んだかと聞かれると、イギリスメディア『BT Sport』で「ノー。なぜなら、彼は私たちの中で優れた選手の一人だからだ。だが、あらゆることが調査中であることも明らかで、クラブはそれに対処しているのでそれは別の問題だ」と語った。
また、1-0で勝利を収めた試合後、モイーズ監督は改めてフル出場したズマについて「クラブが残りのことを対処する。私はサッカー面のところを面倒みる」と言及。ズマの問題行動には失望していることを強調しつつ、今後も同選手を起用する意向であることを明かした。
「私は本当に失望しており、クラブは現時点でできるすべての行動をとっている。私の仕事は最高のチームを選ぶことであり、クルはその一部だった。私は動物愛好家であり、あの行動は多くの人々に影響を与えるだろう。私が見たものと伝えられたものには本当に失望したが、私の仕事はウェストハムを勝利に導くことだった。失望している人もいるだろうし、私はそれも理解している」
「私は自分の飼っている犬と馬をとても大事にしている。あなたがよく知っているようにクラブはそれに対処している。彼とはすでに話をしたし、できる限り前に進もうとしている。誰もが喜ぶ状況ではないことは知っている。本当にひどい状況だ。だが、私の気持ちとしてはクルは謝罪をした。多くの人がそれだけでは受け入れないことを理解している。だが、私はすぐに自分の仕事をしなければならず、できる限り最高のチームを選ばなければならなかった」
「彼は本当に落胆していて、チームやクラブを通じて私たちはみんなそれを感じていた。クルが完全に間違ったことをしたことはみんな理解しているし、全く予想もしていないことだった。私は常にクラブがやることと、私がやるべきフットボール面とは別々に考えようと思っている。あなたが今、話をしている人物は最も厳格な監督の一人だと思うよ。このことについては私たち全員が失望していることであり、クラブはそれに対処している。クルは最初の11人にいるので、私の判断は彼をプレーさせるということだった」
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By サッカーキング編集部
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