FOLLOW US

次期イングランド主将、チェルシー生え抜き、スペイン“二強”経験者…久々にピッチへ立った者たち

2022.01.17

マンチェスター・Uに所属するジョーンズ [写真]=Getty Images

 今月初め、マンチェスター・ユナイテッドのDFフィル・ジョーンズ(29歳)が久しぶりにピッチに帰ってきて話題を集めた。1月3日のウォルヴァーハンプトン戦にフル出場したジョーンズ。彼がトップチームの公式戦に出場するのは実に「708日(約2年)ぶり」のことだった。

 ジョーンズは、名将アレックス・ファーガソンに認められて2011年にブラックバーンからユナイテッドに加入。19歳でイングランド代表デビューを果たし、未来の“代表キャプテン”と期待される逸材だった。しかし近年はユナイテッドでの出番が激減。膝の怪我に悩まされ、2年前の夏に手術を受けてから長期離脱し、ネット上で揶揄されることも多くなり「笑い者にされているのは知っている」と本人も語っていた。

 それでも努力を怠らずに前述のウルヴズ戦で復帰を遂げ、「彼は素晴らしいプロフェッショナルだ。長期離脱しながら復帰初戦で活躍したのだから尊敬されるべき」とチームメイトのDFルーク・ショーから称賛を浴びた。

 ジョーンズの708日ぶりの出場は凄いことに思えるが、まだまだ上には上がいる。それでは一度も退団することなく同じクラブで「久しぶりにピッチに戻ってきた選手」を見てみよう。

■ルーク・ヤング(QPR)

[写真]=Getty Images


 トッテナムなどで活躍した元イングランド代表DFルーク・ヤングは、キャリア晩年の2011年にQPRに加入するとチームのプレミアリーグ残留に貢献。しかし、その後は臀部の怪我などもあり構想外となり、翌2012-13シーズンは一度もピッチに立てずにチームも2部に降格。その後も出場機会がないまま迎えた2014年4月、チームに怪我人が続出したために2部リーグの試合で起用されることに。実に「745日ぶり」の出場だった。しかし、同シーズンも出場したのはその1試合だけで、シーズン後に放出されてそのまま現役生活を退いた。

■イアン・デュラント(レンジャーズ)

[写真]=Getty Images


 やはり長期間ピッチを離れる原因は怪我が多く、元スコットランド代表MFデュラントも例外ではない。レンジャーズで13年プレーしたデュラントは、1988年10月のアバディーン戦で大怪我を負うのだった。

 スコットランドは伝統的にレンジャーズとセルティックの“二強”という勢力図だが、1980年代にそれを書き換えた指揮官がいる。後にマンチェスター・ユナイテッドを世界一のクラブに導くアレックス・ファーガソンだ。同指揮官の元、アバディーンは6年間で3度の優勝を遂げて、二強に割って入ったのだ。そして1986年に同監督がユナイテッドに引き抜かれた後も上位をキープしていた。

 そんな状況で迎えた前述の試合で、優勝を目指す両チームが激しい火花を散らして危険なタックルの応酬を繰り返し、デュラントがその犠牲者に。膝の靭帯を断裂する大怪我を負って「910日」も戦列を離れるのだった。

■ギャレス・エインズワース(ウィコム)

[写真]=Getty Images


 イングランドの下部リーグには、もっと稀なケースがある。久しぶりの出場どころか、久しぶりの「現役復帰」を果たした者がいるのだ。下部リーグで現役時代を過ごしたエインズワースは、2009年に当時3部のウィコムに加入。その後、2012年に選手兼監督に就任すると、2013年4月に現役を退いたあとは監督業に専念していた。だが2016年8月、チームに怪我人が続出したためカップ戦で自分をベンチメンバーに入れることに!

 そして2点リードして迎えた85分、43歳のエインズワース監督は途中交代でピッチに立って「1221日ぶり(約3年半ぶり)」の出場を果たしたのだ。それどころか、見事なスルーパスでチームの3点目を演出して勝利に貢献。実は、エインズワースはプロ選手を引退後も草サッカーを続けていたので、43歳になっても体が動いたという。ちなみにエインズワース監督は、今でもイングランド3部のウィコムを指揮しており、イングランドフットボール界の現役監督として2番目となる長期政権を築いている。

ルイス・ミジャ(バルセロナ)

 英紙『The Guardian』によると、スペインにも面白いケースがあるという。1984-85シーズン、スペインのプロ選手たちがストライキを起こしたことで、シーズン第2節の試合はユースやアマチュアの選手が出場することに。それはバルセロナも例外ではなく、1984年9月のレアル・サラゴサ戦では若手選手たちが出場した。

 そして、その試合でトップチームデビューを果たしたのが当時ユースチームに所属していた18歳のルイス・ミジャだ。同選手は、先制ゴールを決めて4-0の勝利に貢献。しかし、すぐにストライキが収束したため、ミジャはユースチームでの下積み生活に戻ったという。そこから着実にステップアップを遂げて、1988年に「1455日(約4年)ぶり」にファーストチームの試合に出場したのだ!

 その後、ミジャはバルセロナを退団して宿敵レアル・マドリードでもプレーし、スペイン代表としても3試合に出場。引退後はスペインの年代別代表の監督を務めたあと、インドネシア代表も率いた。ちなみに息子のルイス・ミジャ・マンサナレスもプロ選手で、現在はスペイン1部のグラナダで活躍している。

ルイス・ベイカー(チェルシー)

[写真]=Getty Images


 誰よりも久しぶりの出場を果たしたのは、先日チェルシーからストークに移籍した元イングランドU21代表ルイス・ベイカー(26歳)だ。チェルシー生え抜きのミッドフィルダーは、2014年1月のFAカップでトップチーム初出場。18歳にしてチェルシーでのデビューを飾ったのだが、そこから2度目の出場まで、途方もない道のりが待っていた。

 2015年1月にシェフィールド・ウェンズデー(イングランド2部)に期限付きで移籍すると、それを皮切りにフィテッセ(オランダ)、リーズ、フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)、そして昨季のトラブゾンスポル(トルコ)など、気づけば計8クラブへのローン移籍を繰り返したのだ。ちょっと聞こえは悪いが、まさに“ローン地獄”である。

 しかし、その間もずっとチェルシーと契約を結んでいたため、今シーズンはチームに留まることに。やはりトップチームでは出番がなく、オーバーエイジ枠としてU23チームの試合に出場する日々が続いたのだが、今月8日のFA杯のチェスターフィールド戦で久しぶりにベンチ入り。そして後半途中からピッチに立ったのだ。チェルシーのトップチームでデビューを飾ってから8年、実に「2925日ぶり」の出場となった!

 そのベイカーは今月15日、チェルシーから2部のストークへ完全移籍。9歳で入団してから17年も過ごしてきた西ロンドンのクラブに別れを告げた。

(記事/Footmedia)

【PR】プレミアリーグ観るなら
U-NEXT「SPOTV NOWパック」で!

U-NEXTが提供する「SPOTV NOWパック」とは、U-NEXTと契約することでSPOTV NOWが視聴できるお得なプランになります。

U-NEXT「SPOTV NOW」パック

ポイント利用で実質月額800円に!

月額2,000円ですが、U-NEXT会員には毎月1,200ポイント(1,200円相当)が付与されるため、ポイント利用によってU-NEXTのコンテンツと合わせてお得に楽しむことができます。

プレミアリーグセリエAのほか、U-NEXTが提供するラ・リーガなど注目リーグの試合を視聴可能です。

  1. U-NEXTの「SPOTV NOWパック」なら広告なし! TV視聴も可能!
  2. 見放題のエンタメ作品数NO.1を誇るU-NEXTでプレミアリーグ&エンタメを堪能!
  3. U-NEXT&「SPOTV NOWパック」ではラ・リーガやセリエAなども楽しめる!

【PR】「ABEMA」なら
プレミアリーグが無料視聴可能!

ABEMA

「ABEMA」とは、好きな時間に好きな場所で、話題の動画を楽しめる新しい未来のテレビ。登録不要でプレミアリーグを含む様々なコンテンツが無料で視聴できます。

ただし、プレミアリーグの無料配信は一部(毎節3試合予定)のため、しっかり堪能するなら「ABEMAプレミアム」月額960円(税込)への加入がおすすめ。

  1. ABEMAプレミアムなら注目カードが確実に視聴可能!
  2. 追っかけ再生、見逃し配信などうれしい機能が充実!
  3. 初めてABEMAプレミアムに登録する方は2週間無料!

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

RANKING今、読まれている記事

  • Daily

  • Weekly

  • Monthly

SOCCERKING VIDEO