ユセフ・ベライリの決勝弾でエスペランスが勝利 [写真]=FIFA via Getty Images
FIFAクラブワールドカップ2025・グループD第2節が20日に行われ、ロサンゼルスFC(アメリカ)とエスペランス(チュニジア)が対戦した。
32チーム制に生まれ変わったクラブW杯は、現地時間20日に大会7日目に突入。グループDの第2試合では、ともに初戦を落としたロサンゼルスFCとエスペランスが激突する。
前者はチェルシー(イングランド)に、後者はフラメンゴ(ブラジル)に、それぞれ0-2で敗れていた。既に裏の対戦カードは終了しており、フラメンゴがチェルシーを3-1で撃破。グループ突破のためには、ロサンゼルスFC、エスペランスともに勝利が欲しいゲームとなる。
試合は序盤の4分、エスペランスがハイプレスからショートカウンターを繰り出し、ユセフ・ベライリに決定機が到来するも、ここはロサンゼルスFCのGKウーゴ・ロリスがビッグセーブを見せる。10分にも左サイドから鋭いカウンターへ移り、ボックス手前でセカンドボールに反応したロドリゴ・ロドリゲスが迷いなく右足を振り抜いたが、ここは左ポストに嫌われる。
対するロサンゼルスFCは15分、イゴール・ジェズスのインターセプトからカウンターへ移り、オリヴィエ・ジルーのフリックからデニス・ブアンガが抜け出す。GKに弾かれたこぼれ球をジルーが押し込んだが、ここはブアンガの抜け出しがオフサイドだったため、得点は認められない。28分にはティモシー・ティルマンからのスルーパスに抜け出したライアン・ホリングスヘッドが放ったシュートのこぼれ球を、デイヴィッド・マルティネスが仕留めたが、またもやオフサイドの判定に泣かされる。
スコアレスで後半へ折り返すと、49分にはエスペランスにチャンス到来。左コーナーキックをショートで受けたベライリがドリブルで仕掛け、ボックス内でファウルを誘発。1度はPKが与えられたものの、OFR(オンフィールドレビュー)を経て判定が変更。PKは取り消しとなり、ベライリにはシミュレーションとしてイエローカードが提示される。
その後も押し込んだのはエスペランスで、ロサンゼルスFCは前線でジルーが起点を作るシーンもあったが、なかなかシュートまで持ち込めない。67分には右サイドで得たフリーキックから、ジルーがヘディングシュートを放ったが、ここはクロスバーの上へと外れる。
0-0のまま70分が経過するかと思われたが、遂に均衡が破れた。エスペランスは左サイドを駆け上がったモハメッド・アミン・ベン・フミダが、ドリブルで中央へ切り込むも、相手に寄せられてフィニッシュまでは持ち込めない。それでも、ボックス左でこぼれ球を拾ったベライリがGKロリスの股下を射抜く一撃を決め、エスペランスが先手を取った。
負ければグループステージ敗退が決まるロサンゼルスFCは、ここから前への姿勢を強めるが、なかなか決定機が作り出せない。このまま後半アディショナルタイムの8分間も経過しようとしたところで、ロサンゼルスFCのマルロンがボックス内でPKを獲得。だが、キッカーを務めたデニス・ブアンガのキックはGKベチル・ベン・サイードにコースを読まれて弾き出される。最後の希望が打ち砕かれた。
試合はこのままタイムアップ。エスペランスはグループステージ突破の望みを最終節に繋げた一方で、ロサンゼルスFCは最終節を前にしてグループステージ敗退が決まった。なお、今大会のグループステージでは、勝ち点で並んだ場合には得失点差よりも先に当該チーム間の成績が考慮されるため、この試合でエスペランスが勝利したことで、フラメンゴがグループBを首位通過することも確定した。
次節は24日に行われ、ロサンゼルスFCはフラメンゴと、エスペランスはチェルシーと、それぞれ対戦する。
【得点者】
0-1 70分 ユセフ・ベライリ(エスペランス)
By サッカーキング編集部
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