トップ10入りしたクラブ [写真]=Getty Images
現在のスカッドを形成するために、各クラブはどれほどの資金をつぎ込んでいるのだろうか。サッカーの研究機関『CIES Football Observatory』が、現スカッドに支払われた移籍金を元に“スカッド・コスト・ランキング”を発表しているので、今回はそのデータを紹介しよう。
『CIES Football Observatory』が定義する“スカッド・コスト”とは、クラブが現スカッドに所属している選手の獲得に費やした移籍金の総額のことをいう。なお、移籍金は実質的な支払額に限らず、ボーナスやアドオンを含めた金額で計算されているとのことだ。
ランキング1位となったのはマンチェスター・ユナイテッド。今夏の移籍市場でもカメルーン代表GKアンドレ・オナナに4720万ポンド(約87億円)、イングランド代表MFメイソン・マウントに6000万ポンド(約110億円)、デンマーク代表FWラスムス・ホイルンドに7200万ポンド(約132億円)を費やした“赤い悪魔”は、現スカッド形成にあたって総額11億1500万ユーロ(約1818億円)を移籍金として支払っていたという。なお、最も投資額が多いポジションはFWで、その金額は4億1100万ユーロ(約650億円)となっている。
2位と3位にもプレミアリーグ勢が続いた。マンチェスター・ユナイテッドに次ぐ2位となったのは、昨今の移籍市場で大型補強を続けているチェルシーで、金額は11億3400万ユーロ(約1793億円)となっている。3位には昨シーズンに“トレブル”を達成したマンチェスター・シティが10億4200万ユーロ(約1647億円)でランクイン。ちなみに最も投資額の多いポジションは、両クラブともにMFとなっている。
4位につけたのはパリ・サンジェルマン(PSG)で、総額は10億ユーロ(約1580億円)。同クラブはFWへの投資額が5億5700万ユーロ(約880億円)と最も多くなっており、FWの移籍金総額に限ればマンチェスター・ユナイテッドを上回った。5位以降はアーセナル、トッテナム、リヴァプール、レアル・マドリード、ニューカッスル、ウェストハムと続いている。トップ10のうち実に8クラブがプレミアリーグ所属となった。
なお、昨今の移籍市場を賑わせているサウジ・プロフェッショナルリーグからは、今夏にブラジル代表FWネイマールらを獲得したアル・ヒラルが18位にランクイン。その金額は3億8200万ユーロ(約604億円)となっており、バルセロナやドルトムント、ミラン、インテル、アヤックスらを上回っている。
◼︎“スカッド・コスト・ランキング”上位20クラブ
※()内は金額/日本円
1位 マンチェスター・ユナイテッド(11億5000万ユーロ/約1818億円)
2位 チェルシー(11億3400万ユーロ/約1793億円)
3位 マンチェスター・シティ(10億4200万ユーロ/約1647億円)
4位 パリ・サンジェルマン(10億ユーロ/約1580億円)
5位 アーセナル(8億3600万ユーロ/約1321億円)
6位 トッテナム(8億2900万ユーロ/1310億円)
7位 リヴァプール(7億7000万ユーロ/約1217億円)
8位 レアル・マドリード(7億800万ユーロ/約1120億円)
9位 ニューカッスル(6億6100万ユーロ/約1045億円)
10位 ウェストハム(5億500万ユーロ/約798億円)
11位 アストン・ヴィラ(4億8600万ユーロ/約768億円)
12位 バイエルン(4億8100万ユーロ/約760億円)
13位 ユヴェントス(4億7300万ユーロ/約748億円)
14位 エヴァートン(4億1800万ユーロ/約661億円)
15位 ライプツィヒ(3億9900万ユーロ/約631億円)
16位 ナポリ(3億9200万ユーロ/約620億円)
17位 アトレティコ・マドリード(3億8700万ユーロ/約612億円)
18位 アル・ヒラル(3億8200万ユーロ/約604億円)
19位 バルセロナ(3億7500万ユーロ/約593億円)
20位 ノッティンガム・フォレスト(3億6500万ユーロ/約577億円)
By サッカーキング編集部
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