登壇した宮本監督
2026/27WEリーグキックオフカンファレンスが17日に開催。今週末の開幕を控え、12クラブの代表選手が登壇して来場を呼び掛けるなどした。
カンファレンスでは昨季を制したINAC神戸レオネッサを率いる宮本ともみ監督も登壇。「もう記憶にないくらい昔のように感じます。簡単な試合はなかったので、大変なときはありましたが、3年連続準優勝の悔しさを持った選手ばかりだったので、選手に引っ張ってもらいました」と就任1年目で優勝を果たした1年を振り返った。
今季掲げる目標はAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)を含む“4冠”。イベント後の取材にも応じた宮本監督は、「チャレンジャーであるという部分はまったく変わっていません。今シーズンは選手とスタッフのスタートミーティングで、4冠を目標に設定しました。並大抵ではないチャレンジになるので、チャレンジャーとしてみんなで戦っていきたいです。自分自身は日本代表でのアジアの戦いはありますけど、クラブとして戦えるチャンスを得たので、すごく楽しみですし、選手たちも楽しみにしているので、楽しんでやりたいと思っています」と見据える。
昨シーズンのAWCL準決勝も現地で視察したという宮本監督が感じたのは、「五分五分の状態でボールを取りに行くと、技術はそんなに高くない相手でも体格差、コンタクトスキルのところで、日テレ・東京ヴェルディベレーザの選手が飛ばされたりしてしまったのを目の当たりにして、真っ向勝負で行くと質量が違うので負けてしまうというのがあった」と、単純なフィジカル勝負の部分。今季のトレーニングでもアジアの戦いを意識したアプローチをしているとのことで、「ボールに直接行くより、一回(体を)当ててから行くとか、アーリーヒットの部分や、相手のコースに先に入ってしまうとか。国内ではあまり意識しないようなこともやっていかないと感じました。あとはスプリント能力の高い選手が海外にはたくさんいるので、いろいろな工夫をしていかないと難しい。国内基準でやっているとそれが日常になってしまうので、それを意識づけるために、日々のトレーニングからいろいろな工夫をしているところです。そこは国内でも必要なところでもあるので、(国内での戦いと)分けることはまったくしてないですし、より高い意識を持ってやってもらったり、そういう映像を見せたりして、しっかりさらに上のレベルを目指してやっていこうとみんなに共有しています」とレベルアップを図っているという。
「皆さんにお見せしたいサッカーは、たくさん点を取るというサッカーをするところで変わっていない」と断言する宮本監督。「目指したいサッカーは変わらないので、対策ももちろんされると思いますが、これまでやってきたものをさらにバージョンアップ、パワーアップした形で、INACらしい戦いを続けていきたいと思っています。日程的にもすごく難しくなってくると思うので、一人の選手が複数のポジションをできることが大事になってきますし、これまで主力として戦った選手以外の選手がしっかりレベルを上げて、誰が出ても、どこで出ても、同じようにINACらしいサッカーをすることが大事になってくると思っています」と、アジアも含めた過密日程も見据え、戦力の底上げと、総力戦で1年間を戦い抜く姿勢を示している。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長