(左から)GK田中、MF万力、宮本監督、DF松尾、DF松浦、GK三田
30日、INAC神戸レオネッサが神戸市内で2026/27シーズンの新体制発表会見を行った。髙嵜理貴チーム統括本部長、宮本ともみ監督と以下の新加入5選手が登壇した。
[2026/27シーズン新加入選手]
GK 田中桃子(日テレ・東京ヴェルディベレーザから期限付き移籍加入)
GK 三田一紗代(岡山湯郷Belleから期限付き移籍加入)
DF 松尾菜月(オルカ鴨川FCから完全移籍加入)
DF 松浦加奈(東洋大学在学中/※昨シーズンはJFA・WEリーグ特別指定選手としてプレーし、今シーズンからプロ契約へと移行)
MF 万力安純(静岡SSUボニータから完全移籍加入)
INAC神戸は昨シーズン、4季ぶりにWEリーグを制覇。宮本監督体制1年目で歓喜を味わった。会見冒頭の挨拶で宮本監督は、「昨シーズンはチームとしても、私自身としても達成感のあるシーズンになりました。ですが、選手、スタッフ全員で立てた三冠という目標には手が届かず、悔しさもたくさん味わった」と振り返った。
8月22日に開幕する新シーズンに向けては、「ディフェンディングチャンピオンとして臨むのではなく、リーグ連覇にチャレンジするというチャレンジャーとしての気持ちを持ってやっていきたい。(中略)圧倒的な得点力をしっかり見せていきたい」と決意を示している。
2025/26シーズンのリーグMVPに輝いた成宮唯、16ゴールを挙げて得点王になった吉田莉胡、キャプテンの三宅史織ら主力がほとんど残留した一方で、守護神として圧巻のパフォーマンスを見せていた大熊茜がイングランドのアストン・ヴィラへと移籍。そういった意味では、GK陣の活躍が新シーズンのポイントになることは間違いない。
新加入の田中と三田に加え、在籍4年目のベテランGK船田麻友、U-17日本代表の守護神・宮地絢花の4選手が切磋琢磨し、大熊が抜けた穴を埋めていくことになる。そのポジション争いをリードするのは田中だろう。WEリーグで約60試合の出場経験を持ち、なでしこジャパンでも7試合に出場している。大熊の背番号1を引き継いだ田中は、「成長するためにこのクラブに来た。日々、自分にフォーカスして頑張っていきたい。チームの目標である四冠に向けて、みんなで力を合わせていきたい」と決意を述べている。
昨シーズンのWEリーグを制覇したことで、INAC神戸はAFC女子チャンピオンズリーグにも出場する。昨シーズンよりもタフな戦いが待ち受けており、宮本監督は「スケジュールが相当タイトになる。選手の人数はもちろん、各ポジションでしっかり戦える選手がどれだけいるかが大事になってくる。いろいろと準備していくなかでも、想定外のことが起こることも予想されるので、そういったときにどう解決していくか、そういう対応力はものすごく求められると思う」と、新シーズンの戦いを見据えている。
昨シーズン果たせなかった国内三冠に向けて、そしてアジアの舞台でも躍動し、クラブ史上初の四冠達成へ──。INAC神戸の新たなチャレンジが、8月22日から始まる。
取材・文=山本剛央