3年目のWEリーグが開幕！　I神戸が新潟Lを下し白星発進

　11月11日、3シーズン目を迎えたWEリーグが開幕し、2季ぶりの優勝を狙うINAC神戸レオネッサは、ホームのノエビアスタジアム神戸でアルビレックス新潟レディースと対戦した。

　I神戸は今シーズンからスペイン人のジョルディ・フェロン監督に指揮権を託し、ポゼッションを重視した攻撃サッカーに取り組んでいる。その効果が早速、ピッチで表現された。開始7分、成宮唯が出足の鋭いインターセプトから前線へスルーパス。このボールを受けた田中美南は、対峙した相手DFが転倒したこともあり、難なく左足シュートを流し込んだ。

　しかし、その後、試合の流れは新潟Lへ。ボールを保持してI神戸を押し込み、29分には上尾野辺めぐみのループパスに走り込んだ杉田亜未が決定的なボレーを放つも、GK山下杏也加のビッグセーブに遭う。

　後半は、互いに交代カードを切りながら攻め合ったものの、ゴールネットが揺れることはなく、1－0でI神戸が開幕戦白星を飾った。

　試合後、I神戸のフェロン監督は、「いい内容を見せることはできなかったが、勝つことができた。もう少しポゼッションをしたかったけれど、それができなかった。ボールロストが多く、意図していない場面でロングボールを蹴ってしまったり……」と反省の弁を述べた。

　決勝ゴールを決めた田中も「理想の試合運びができなかったのは課題」と同じ言葉を口にしつつも、「90分間走りきり、守って、耐え抜いて結果をつかめたのは良かった」と安堵の表情を見せた。

　WEリーグの次節は18日、19日に開催。I神戸は敵地でマイナビ仙台レディースと、新潟Lはホームでノジマステラ神奈川相模原と対戦する。