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【U20W杯注目選手④】精鋭揃うポルトガル、注目の両翼はプレミア仕様/ダロト&バイナグル

すでにプレミアリーグで経験を積んでいるダロト(左)とバイナグル [写真]=Getty Images

 1989年、91年と、ルイス・フィーゴやマヌエル・ルイ・コスタらの「ゴールデンエイジ」でU-20ワールドカップ優勝を果たしているポルトガル。およそ20年の時を経て、その黄金世代の1人だったエリオ・ソウザ監督が率いる現メンバーは、当時に勝るとも劣らない精鋭ぞろいと評判だ。

 チームの中核をなすのは、国内屈指の強豪にして、これまでも数多くの優秀な若手を輩出してきたベンフィカ組。とりわけMFフロレンティーノ・ルイスとジェドソン・フェルナンデス、FWジョアン・ペドロ・ネヴェス・フィリペこと“ジョタ”の3選手は、すでにトップチームでレギュラー争いに参戦する超有望株だ。

 フロレンティーノは「新たなポール・ポグバ」と言われるボランチで、マンチェスター・Cフェルナンジーニョの後釜に狙っているとも噂される大器。ジェドソンはデュエルを恐れず休みなく走り回る力強いダイナモで、同じくベンフィカ出身の早熟の天才レナト・サンチェスを凌ぐ才能とも言われている。ウイングの位置から鋭いカットインでゴールを狙うジョタも、今季のベンフィカBで8ゴール8アシストと活躍してトップに引き上げられた選手で、ポルトガルが優勝した昨年のU-19欧州選手権では5ゴールで得点王に輝き、フロレンティーノらとともに大会ベストイレブンに選ばれている。

ディオゴ・ダロト

マンチェスター・Uに在籍するダロト [写真]=Getty Images

 そんな彼らがチームの中核だが、実はこのチームの最大の武器は他にある。それは母国から早々にイングランドへと新天地を求めて飛躍の途上にいる、頼れる“両翼”の存在である。右はマンチェスター・Uディオゴ・ダロト、そして左はウルヴァーハンプトン・ワンダラーズのルベン・バイナグル。プレミアリーグで活躍するこの両選手こそ、ポルトガルで真に注目すべき選手たちだ。

 1年前の夏、ジョゼ・モウリーニョが「世界最高のサイドバックになれる」と太鼓判を押し、ダロトは1900万ポンド(約27億円)でポルトからマンチェスター・Uへと引き抜かれた。1年目のシーズン途中でそのモウリーニョは解任されてしまったが、ダロト自身は前評判に違わぬパフォーマンスを見せて、プレミアリーグ16試合、チャンピオンズリーグ4試合を含む公式戦23試合出場を果たし、評価を大きく上げた。

 ウイングで起用される試合もあったように、ダロトの持ち味は高い攻撃性能だ。思い切りのいい仕掛けと、正確な高速クロスは当代屈指。特にクロッサーとしてはすでにプレミアでもかなり上位にランク付けできるレベルで、もちろん守備はまだまだ改善の余地ありだが、来季以降に向けても期待値は上がるばかりだ。

ルベン・バイナグル

ウルブスでプレーするバイナグル [写真]=Getty Images

 ダロトほどのインパクトはなかったかもしれないが、今季プレミア7位と躍進したウルヴズの左サイドで躍動し、クラブの年間最優秀若手プレーヤーに輝いたバイナグルも注目に値する選手だ。馬力のあるドリブル突破とシャープなオーバーラップ、豊富な運動量、粘り強いディフェンスと攻守に貢献できる選手で、来季に向けてリヴァプールなどが獲得候補に挙げているという話もある。

 ポルトガルを両サイドから牽引する2本の矢が、U-20W杯でも猛威を振るうかもしれない。

文=寺沢薫


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