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日本の初戦の相手、トルクメニスタン代表について知っておきたい7つのこと

2019.01.09

トルクメニスタン代表を率いるホジャゲルディエフ監督 [写真]=AFC

 9日、いよいよ日本代表のAFCアジアカップUAE2019が開幕する。初戦の相手はトルクメニスタン代表。これが初対戦となる同代表について、知っておきたい7つの情報を紹介する。

■国土の約80%が砂漠
「~スタン」という国名で連想されるように、トルクメニスタンは中央アジアに位置している。1991年の旧ソビエト崩壊後に独立。現在は東南がアフガニスタン、西南にイラン、北東をウズベキスタン、北西はカザフスタンと国境を接している。国土は日本の約1.3倍あるが、人口は約580万人(2017年)。兵庫県(約550万人:2018年12月時点)よりは多いが、千葉県(約620万人:2018年12月時点)ほどではないという程度だ。最大の特徴は、「死の砂漠」の別名を持つことで知られるカラクム砂漠が国土の約80%を占めていることだろう。なお、この砂漠の地下には豊富な天然ガスがあり、埋蔵量は世界4位とされる。

■FIFAランクは今大会ワースト2位
トルクメニスタンサッカー協会は独立した翌年の1992年に設立。国際サッカー連盟が発表している最新のFIFAランキングは127位(日本は50位)で、今大会参加24カ国中23位となる。もっとも、2018年はアジアカップの予選1試合と親善試合が1試合、計2試合しか代表戦がなかったため、現ランキングを額面どおりに評価することはできない。実際、2018 FIFAワールドカップ ロシアの2次予選では、強豪イランに1-1と引き分け、オマーンには2-1と勝利している。いずれもホームゲームだったとはいえ、格上相手にしっかりと結果を残しており、油断は禁物だ。

■狙うはアジアカップ初勝利
アジアカップに出場するのは、2004年以来、4大会ぶり2度目のことになる。前回は、日本が優勝を飾った中国大会に出場。グループステージでは、ウズベキスタン、イラク、サウジアラビアと同組になり、0勝1分け2敗の成績で決勝トーナメント進出とはならなかった。今大会はアジアカップ初勝利、そしてグループステージ突破を狙う。

■選手を熟知する指揮官

ヤズグリー・ホジャゲルディエフ

ホジャゲルディエフ監督 [写真]=AFC

トルクメニスタン代表を率いるのは、同国出身のヤズグリー・ホジャゲルディエフ監督。1977年生まれの41歳で、2017年1月から代表チームを指揮する。2010年から2013年にも同代表を率いた経験があり、FIFAランキング下位の代表チームが集う「AFCチャレンジカップ」では、2010年と2012年の2大会連続でチームを準優勝に導いた。一度、代表監督を退いた後は、国内のアルティン・アシルを率いてリーグ初制覇を達成。以降、5連覇を達成している同クラブの指揮官を今も兼任しており、今大会の招集メンバーには多くの教え子が招集されている。

■23名中11名がクラブでもチームメイト
今大会の招集メンバー23名のうち、“海外組”は4名のみ。そのうち欧州で活動するのは、チェコリーグでプレーするMFルスラン・ミンガゾフただ一人となっている。一方、“国内組”については、アルティン・アシル所属の選手が11名、ここ2シーズン連続でリーグ2位に入ったアハル所属の選手が7名となっており、普段から練習を共にしているプレーヤーが多いのが特徴だ。実力はグループ内で最も劣るかもしれないが、チームワークや組織力は他国に見劣りしないレベルにあると考えられる。

■親子2代でアジアカップ出場へ

ルスラン・ミンガゾフ

ルスラン・ミンガゾフ [写真]=AFC

最大の注目選手は、トルクメニスタンの攻撃の中心を担うMFルスラン・ミンガゾフ(27歳)だ。現在はチェコの名門スラヴィア・プラハに所属しており、予選とはいえチャンピオンズリーグの試合にも出場した経験を持つ。2列目を主戦場とし、突破力とラストパスのセンスはチーム随一。また、空いたスペースに飛び出して、サイドからのクロスに合わせるのも得意とする。なお、父親のカミルさんも元サッカー選手で、2004年の中国大会ではトルクメニスタン代表選手としてアジアカップに出場している。今回の日本戦でルスランがピッチに立てば、親子2代でのアジアカップ出場となる。

■要注意選手は?

アルティムラト・アンナドゥルディエフ、アルスランミラト・アマノフ

(左から)アンナドゥルディエフ、アマノフ [写真]=AFC

トルクメニスタンは、決してミンガゾフの“ワンマンチーム”ではない。今大会への出場権を懸けて行われた予選で、チーム最多タイとなる3得点を挙げたFWアルティムラト・アンナドゥルディエフ(25歳)にも要注意だ。アルティン・アシルに所属し、2018年には国内リーグで得点王に輝いた。彼が代表のエースストライカーの役割を担う。また、AFCの公式サイトでキーマンに挙げられていたのが、MFアルスランミラト・アマノフ(28歳)である。今大会の予選ではキャプテンを務め、アンナドゥルディエフと並ぶ3得点をマーク。本大会出場の原動力となった。ミンガゾフと並ぶ攻撃の中心選手で、特に強烈な右足のシュートには警戒が必要だろう。

(記事/Footmedia)

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