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劇的勝利もセルジオ越後氏「内容はひどい」「原口のような選手がたくさん出てこないと」

2016.10.07

イラク戦で頭を抱えるハリルホジッチ監督 [写真]=Getty Images

 2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選の第3節が6日に行われ、日本代表はイラク代表に2-1で勝利。今予選2勝目を挙げた。

 試合後、『サッカーキング』ではサッカー解説者のセルジオ越後さんに話を聞き、試合を振り返ってもらった。

「結果だけはよかったが、内容はひどいものだった。日本にさらに伸びる余地があるとも思えない。出ている選手は何年もほとんどが一緒で、脅かすような実績を残している選手も出てきていない。同じ選手を使ってきたツケが回っている。予選3試合で満足できる試合は1試合もなかった」

「戦前、本田(圭佑)や香川(真司)といったクラブで試合に出ていない選手を起用するかしないかが議論になったが、そもそもそこが日本のおかしなところ。試合に出ていないような選手は強豪であれば代表に選ばれない。遜色ない選手が他にもたくさんいるからだ。クラブで出ていない選手が選択肢に挙がってしまうこと、代わりの選択肢になる実績を持つ選手がいないという点が日本サッカーの長年の問題点だ。原口(元気)は頑張っていたが、クラブでちゃんと試合に出て、評価も得ている選手だ。そういう選手が他にもたくさんいなければいけない。本田はやはり走れないし、出来の悪い選手も他にたくさんいた。だが、代わりになれる実績のある選手はほかに誰がパッと浮かぶ? そういった状況に陥っていることがそもそもの問題で、出場機会のない選手ばかりを呼ぶ監督の能力を問うこともあるだろうが、今日の試合に出ていない選手や、今回選ばれていない選手の責任でもある」

「ドラマチックな試合になったが、冷静にならなければいけない。予選のグループ内では力の落ちるとみられていた相手にホームで勝ち点3を取ったにすぎないのだから。タイとイラク、2勝できる相手に2勝したということ。UAEに負けた借金を取り返したわけではない。それほどに初戦で負けたことは大きい。オーストラリアとサウジアラビアが日本以外の試合で勝ち点を落とすことを期待しなければいけないのだから」

「11日のオーストラリア戦は、まともに戦ったら負けるのでは。引き分けを頭に入れた弱者の戦い方も考えなければならない。イラクに勝てたことはオーストラリアに引き分けてもまだ許されるという権利を手に入れただけ。オーストラリアがサウジアラビアに勝って、日本にも勝てば、本大会出場の枠は1つ決まったと言える。日本は逆に、オーストラリアと11月のサウジアラビア戦に2連勝できなければ、来年の予選もすべての試合に勝利が必要となる息が詰まった展開のままだ。今日の勝利でそれを忘れてはならない」

By サッカーキング編集部

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