FOLLOW US

E-1選手権連覇目指す、なでしこジャパン25名を徹底紹介!

2022.07.19

 7月19日に開幕するEAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会。2019年以来となる第9回大会は日本で開催となる。

 第2回大会から始まった女子決勝大会で、日本は過去3度優勝。前回からの連覇が懸かる。19日に韓国代表、23日にチャイニーズ・タイペイ代表、26日に中国代表とすべて茨城県立カシマサッカースタジアムで対戦する。

 今大会に参加するなでしこジャパン25名を紹介していく。

文=馬見新拓郎
写真=Getty Images、WE LEAGUE、須田康暉、鈴木颯太朗

GK

1.山下杏也加

山下杏也加

[写真]=Getty Images

生年月日:1995年9月29日(26歳)
身長・体重:170cm・67kg
出身地:東京都
所属クラブ:INAC神戸レオネッサ
国際Aマッチ:50試合0得点

 昨季は東京NBからI神戸に電撃移籍し、DFラインを主導しながらビルドアップに貢献。WEリーグ開幕前のプレマッチ4試合を含めると12試合連続無失点という驚異的な数字を残し、移籍1年目でWEリーグ制覇と初代最優秀選手賞を獲得した。人一倍自分に厳しくビッグセーブに定評がある。

21.平尾知佳

平尾知佳

[写真]=須田康暉

生年月日:1996年12月31日(25歳)
身長・体重:173cm・65kg
出身地:千葉県
所属クラブ:アルビレックス新潟レディース
国際Aマッチ:2試合0得点

 173センチの長身を生かしたクロスへの対応力で違いを見せる、新潟Lの守護神。ケガで戦列を離れて苦しんだ時期もあったが、池田太監督が「日頃のメンタルバランスが安定している」と評しているように波のないプレーでチームを落ち着かせる。

18.田中桃子

田中桃子

[写真]=Getty Images

生年月日:2000年3月17日(22歳)
身長・体重:168cm・65kg
出身地:長野県
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
国際Aマッチ:3試合0得点

 なでしこリーグ2部の大和シルフィードに期限付き移籍し、2年間の試合経験を積んで東京NBに復帰したメニーナ育ちのGK。東京NBで正GKの座を掴んだ後、去年の池田ジャパン2試合目となったオランダ戦でなでしこジャパンデビューを果たすなど、現在伸び盛りの若き才能。

DF

24.林香奈絵

林香奈絵

[写真]=鈴木颯太朗

生年月日:1994年2月27日(28歳)
身長・体重:163cm・53kg
出身地:兵庫県
所属クラブ:ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
国際Aマッチ:0試合0得点 ※なでしこジャパン初招集

 28歳にして初のなでしこジャパン選出。千葉Lのキャプテンとして昨季は3バックの真ん中に入り、的確なポジショニングと指示で統率。なでしこリーグ時代を含めて最高位となる4位に食い込んだ千葉LをDFラインから支えた。ユニバーシアード日本女子代表として2015年大会で銅メダルを獲得している。

12.乗松瑠華

乗松瑠華

[写真]=WE LEAGUE

生年月日:1996年1月30日(26歳)
身長・体重:164cm・57kg
出身地:埼玉県
所属クラブ:大宮アルディージャVENTUS
国際Aマッチ:5試合0得点

 浦和ではケガによる長期離脱に苦しめられたが、心機一転、大宮Vに移籍してリーグ戦全試合にフル出場。大宮Vではセンターバックを任されているが、なでしこジャパンでは左サイドバックでもプレーする。粘り強い対人プレーで相手の自由を奪う。

2.清水梨紗

清水梨紗

[写真]=Getty Images

生年月日:1996年6月15日(26歳)
身長・体重:160cm・47kg
出身地:兵庫県
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
国際Aマッチ:51試合1得点

 豊富なスタミナで右サイドを制するなでしこジャパン不動のサイドバック。東京NBではキャプテンを務め、インナーラップやオーバーラップでチャンスを作るだけでなく、正確なクロスで池田ジャパンでも得点を演出している。近年は積極的なシュートで直接得点も狙う。

25.清家貴子

清家貴子

[写真]=鈴木颯太朗

生年月日:1996年8月8日(25歳)
身長・体重:166cm・62kg
出身地:東京都
所属クラブ:三菱重工浦和レッズレディース
国際Aマッチ:2試合1得点

 高速ドリブルを生かして、浦和では右サイドバックとFWの両方をこなす。2019年のE-1前回大会でなでしこジャパンデビューを果たしたが、東京オリンピックはケガで参加できなかった。池田ジャパンでは左右のサイドバックに入ることが多く、今大会も存在感を示せるか。

北川ひかる

北川ひかる

[写真]=WE LEAGUE

生年月日:1997年5月10日(25歳)
身長・体重:164cm・53kg
出身地:石川県
所属クラブ:アルビレックス新潟レディース
国際Aマッチ:5試合0得点

 浦和から新潟Lに移籍するとすぐ定位置を確保し、左サイドバックから勢いあるオーバーラップで敵陣を切り裂く。2017年、なでしこジャパン初招集の大会で骨折するなどケガに苦しんだ時期もあったが、昨季はプレマッチ、WEリーグ、皇后杯の全26試合にフル出場するタフさを得て、三宅史織の離脱後、追加招集された。

6.宮川麻都

宮川麻都

[写真]=須田康暉

生年月日:1998年2月24日(24歳)
身長・体重:160cm・52kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
国際Aマッチ:21試合0得点

 あらゆるポジションをこなせる器用なユーティリティプレーヤー。主なポジションは左サイドバックだが、東京NBでは流れの中で最前線にまで攻め上がり、力強いシュートでFW顔負けの仕事をすることも。優勝したFIFA U-20女子ワールドカップフランス2018ではサイドハーフで活躍した。

26.高平美憂

高平美憂

[写真]=WE LEAGUE

生年月日:1999年11月4日(22歳)
身長・体重:166cm・55kg
出身地:静岡県
所属クラブ:マイナビ仙台レディース
国際Aマッチ:0試合0得点

 JFAアカデミー福島からマイナビベガルタ仙台レディース(現・マイ仙台)に加入後、シーズンを通しての活躍は難しかったが、昨季は主戦場の左サイドで主力として18試合に出場した。アップダウンを支える体力も持ち味のひとつで、90分質の変わらない攻守を見せるレフティ。

3.宝田沙織

宝田沙織

※2021年ワシントン・スピリット在籍時 [写真]=Getty Images

生年月日:1999年12月27日(22歳)
身長・体重:170cm・59kg
出身地:富山県
所属クラブ:リンシェーピングFC(スウェーデン)
国際Aマッチ:15試合1得点

 FIFA女子ワールドカップフランス2019は追加招集でメンバー入りを果たし、東京オリンピックも18人の枠に滑り込んだ。長身を生かしてユース年代からセンターバックやFWをこなしていたが、近年はサイドバックにも挑戦。FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018では5得点を決めて池田監督とともに世界一に輝いた。

4.高橋はな

高橋はな

[写真]=須田康暉

生年月日:2000年2月19日(22歳)
身長・体重:169cm・67kg
出身地:埼玉県
所属クラブ:三菱重工浦和レッズレディース
国際Aマッチ:10試合1得点

 中止となったFIFA U-20女子ワールドカップ2020に出場するはずだった当時のU-20日本女子代表キャプテン。南萌華とともにCBを組んでWEリーグ準優勝に貢献した。CKやFKにおけるゴール前の競り合いで強さを発揮し、6月の欧州遠征でなでしこジャパン初ゴールを決めた。

MF

14.杉田亜未

杉田亜未

[写真]=WE LEAGUE

生年月日:1992年3月14日(30歳)
身長・体重:156cm・49kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:ノジマステラ神奈川相模原
国際Aマッチ:6試合2得点

 昨季はアマチュアのなでしこリーグ1部で伊賀FCを優勝に導き、最優秀選手賞を受賞すると、WEリーグのウィンターブレイクにN相模原へ移籍する個人昇格。局面を打開する勝負パスと巧みなドリブルですぐにN相模原の攻撃の核となり、今回のなでしこジャパン復帰まで射止めた。

8.猶本光

猶本光

[写真]=鈴木颯太朗

生年月日:1994年3月3日(28歳)
身長・体重:158cm・55kg
出身地:福岡県
所属クラブ:三菱重工浦和レッズレディース
国際Aマッチ:27試合2得点

 浦和の攻撃を操る司令塔。彼女が前を向いてプレーすればチームのチャンスは広がり、強烈なミドルシュートで自らも得点も狙う。昨季の得点王となった菅澤優衣香のゴールを多く演出し、セットプレーでも正確なキックを披露。池田ジャパンとなってからはハイペースで得点を決めている。

17.成宮唯

成宮唯

[写真]=Getty Images

生年月日:1995年2月22日(27歳)
身長・体重:154cm・44kg
出身地:京都府
所属クラブ:INAC神戸レオネッサ
国際Aマッチ:7試合4得点

 I神戸をWEリーグ優勝に導きベストイレブン初選出。ゴールへの直線的なドリブルで相手の脅威となり、様々なポジションでプレーの幅も広げた。JFAアカデミー福島卒校後、遠回りしたが2021年10月に26歳にしてなでしこジャパン初招集。「何がなんでもチームの結果に貢献する」と生き残りへ意欲。

20.三浦成美

三浦成美

[写真]=須田康暉

生年月日:1997年7月3日(25歳)
身長・体重:156cm・49kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
国際Aマッチ:30試合1得点

 東京NB不動のボランチで周囲にパスを供給するだけでなく、ロングキックにも磨きがかかってきた。高倉麻子前監督の下で急成長し、更なる飛躍が期待される。90分通しても変わらない運動量で守から攻への第一歩となるべく、小刻みにベストなポジションを取りながらビルドアップにも関わり続ける。

16.林穂之香

林穂之香

[写真]=Getty Images

生年月日:1998年5月19日(24歳)
身長・体重:157cm・52kg
出身地:京都府
所属クラブ:AIKフットボール(スウェーデン)
国際Aマッチ:15試合0得点

 長野風花とのダブルボランチでFIFA U-20女子ワールドカップフランス2018を制し、世界一に到達。冷静に試合状況を見てプレーに変化をつけられる、戦術理解に長けた一面を持っており、自らも果敢にゴールを狙う。C大阪堺からスウェーデンに移籍してプレーの激しさが増した。

10.長野風花

長野風花

[写真]=須田康暉

生年月日:1999年3月9日(23歳)
身長・体重:160cm・53kg
出身地:東京都
所属クラブ:ノースカロライナ・カレッジ(アメリカ)
国際Aマッチ:10試合0得点

 宮川麻都らとともにU-17&U-20の2世代で女子ワールドカップを制した逸材。セントラルポジションでリズムを作りながらゲームを動かし、90分タフに動いた終盤にもチャンスに絡む。韓国の名門クラブでプレー経験があり、7月12日にマイ仙台からアメリカのノースカロライナ・カレッジへの移籍が発表されたばかり。

23.中嶋淑乃

中嶋淑乃

[写真]=鈴木颯太朗

生年月日:1999年7月27日(22歳)
身長・体重:161cm・48kg
出身地:熊本県
所属クラブ:サンフレッチェ広島レジーナ
国際Aマッチ:0試合0得点 ※なでしこジャパン初招集

 なでしこリーグ2部時代のオルカ鴨川で頭角を現し、スピードに乗ったドリブルで2020年シーズンに2部得点王を獲得。昨季初挑戦したWEリーグS広島Rでもサイドアタッカーとして活躍すると、WEリーグ第11節でI神戸を初めて破る値千金のゴールでインパクトを残した。なでしこジャパン初選出。

7.宮澤ひなた

宮澤ひなた

[写真]=Getty Images

生年月日:1999年11月28日(22歳)
身長・体重:160cm・48kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:マイナビ仙台レディース
国際Aマッチ:11試合2得点

 東京NBからマイ仙台に移籍した昨季は、得意のドリブルで一層攻撃的なスタイルを取り戻し、チームの好調を支えた。周囲を生かしながら自らも生きるアタッカーで、マイ仙台が得意としたカウンターに多く関わった。先発でも途中出場でも自らの持ち味を発揮することができる。

FW

9.菅澤優衣香

菅澤優衣香

[写真]=須田康暉

生年月日:1990年10月5日(31歳)
身長・体重:169cm・62kg
出身地:千葉県
所属クラブ:三菱重工浦和レッズレディース
国際Aマッチ:83試合28得点

 昨季のWEリーグ初代得点王に輝き、リーグ最多となった浦和の40得点のうち14得点をマークした。高さを生かしたヘディングとポストプレー、「点」で合わせるダイレクトプレーに相手GKの隙を突く巧みなループシュートなど、多彩な引き出しを持ったストライカー。

13.井上綾香

井上綾香

[写真]=鈴木颯太朗

生年月日:1995年1月15日(27歳)
身長・体重:162cm・54kg
出身地:栃木県
所属クラブ:大宮アルディージャVENTUS
国際Aマッチ:0試合0得点

 近年のなでしこリーグ時代はマイナビベガルタ仙台レディースで出場機会が限られていたが、大宮Vに移籍してWEリーグの全試合に出場。スピードあふれる突破で輝きを取り戻した。リーグ戦の第5節S広島R戦では、記念すべきWEリーグハットトリック第1号をマークした。

22.上野真実

上野真実

[写真]=鈴木颯太朗

生年月日:1996年9月27日(25歳)
身長・体重:166cm・58kg
出身地:熊本県
所属クラブ:サンフレッチェ広島レジーナ
国際Aマッチ:8試合0得点

 6年間プレーした愛媛LからS広島Rへ移籍し、シーズン終盤の7試合で9得点という驚異的な頻度で得点を量産した。最前線だけでなくセントラルMFでも存在感を示し、11得点で得点ランキング3位に。FIFA U-20女子ワールドカップパプアニューギニア2016では得点王を獲得し、日本の3位に貢献した。

15.千葉玲海菜

千葉玲海菜

[写真]=鈴木颯太朗

生年月日:1999年4月30日(23歳)
身長・体重:162cm・57kg
出身地:福島県
所属クラブ:ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
国際Aマッチ:1試合1得点

 6月のなでしこジャパン欧州遠征で初出場と初ゴールを記録したニューカマー。藤枝順心高で主将を務め全国制覇し、筑波大時代から千葉Lの特別指定選手に。大卒後のWEリーグ後期に改めて千葉Lに加入して3試合連続得点など活躍した。ユニバーシアード日本女子代表として2019年大会の銀メダルに貢献。

19.植木理子

植木理子

[写真]=須田康暉

生年月日:1999年7月30日(22歳)
身長・体重:162cm・53kg
出身地:神奈川県
所属クラブ:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
国際Aマッチ:13試合7得点

 相手DFライン裏に飛び出す一瞬のスピードと、ゴール斜め45度からのシュートが巧みなゴールゲッター。FIFA U-20女子ワールドカップフランス2018では、池田監督の下で5得点を決め世界一に貢献した。難易度の高いシュートも決め切り、代表では5試合連続得点中と波に乗る。次世代エース候補の筆頭。

By 馬見新拓郎

10年以上にわたり女子サッカーを追いかける気鋭のライター

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO