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【Letter from the Chair】WEリーグ岡島チェアコラム vol.3「女性活躍にどう貢献できるか」

 2021年秋に日本初の女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』(Women Empowerment League)が新たに開幕する。「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する」を理念に掲げる船の舵取り役は、FCジンナン在籍時にAFC女子選手権出場経験を持ち、大学卒業後はアメリカの金融機関で長年の勤務経験を持つ岡島喜久子初代WEリーグ理事長(チェア)に託された。

 岡島チェアが何を感じ、何に取り組んでいるか、手記を毎月連載する。第3回は国際女性デーでの取り組みについて。

【第3回】

 皆さん、こんにちは。WEリーグチェアの岡島喜久子です。

 温かい日が増え、いよいよ春めいてきました。気がつけば、WEリーグ開幕まであと半年です。

 さて、3月8日は国際女性デー、そしてJFA女子サッカーデーでした。各都道府県サッカー協会では女子や女性を対象としたサッカー教室を開催したり、WEリーグのクラブが新体制発表会を開いたり、女子サッカー界からも積極的に発信がされました。

 私たち、WEリーグでは「WE MEETING」と題したオンラインミーティングを開催しました。これは、WEリーグ参加の全11クラブから代表として選ばれた11名の選手が参加し、プロスポーツ選手として、どのように日本社会の女性エンパワーメントに貢献できるかということを話し合うミーティングです。これから数回議論を重ね、皆で“クレド”と呼ばれる、心掛けるべき行動規範を作っていくことになります。

 WE MEETING開催に際し、なでしこジャパンの高倉麻子監督、2011年ワールドカップ優勝メンバーの海堀あゆみさんが選手たちへのメッセージムービーを寄せてくれました。中でも、選手たちの心に刺さったのは、サッカー少女たちからのメッセージムービーでした。小学生から高校生のサッカー少女たちが登場し、自分たちがいかにサッカーを楽しんでいるか、WEリーグ開幕を楽しみにしているかを語ってくれました。「将来なでしこジャパンのメンバーになりたい」「プロサッカー選手になりたい」「WEリーグに関わる仕事をしたい」と楽しそうに、はにかみながら話しているのを見ると、自分たちの影響力がどれほどかを改めて考えるきっかけになったと思います。

 WE MEETINGでは、3つのことを選手たちに問いかけました。

①プロサッカー選手になるとはどういうことか?
②選手は女性エンパワーメントにどう貢献できるか?
③女の子の将来の夢にプロサッカー選手を入れるにはどうしたらいいか?

 これらについて、各選手が意見を出し合いました。「自分たちは男子サッカー選手が憧れだったが、女の子たちには女子サッカー選手への憧れを持ってもらいたい」「同年代の女性からもWEリーガーってかっこいいよね、と思ってもらいたい」「サッカースクールなどを通して、子どもだけでなく、お母さんにもサッカーを好きになってもらい、WEリーガーを好きになってもらいたい」というような、素晴らしい意見を聞くことができました。

 最後に私がお願いしたのは、今日話したことを自分のチームに持ち帰り、選手たちと話してみてほしい、そして、他の選手の意見を聞いてきてほしい、ということでした。このミーティング後、クラブスタッフの方々からコメントが届き、その中には、選手たちの意識が変わったという嬉しい声もありました。特にJリーグのクラブからは、男子ではなかなかこうはいかない、他の選手とプロ選手としての自覚について話す機会があまりないのでよかった、というコメントもありました。

 私が嬉しく思うのは、選手が「女性エンパワーメント」を自分事として捉えてくれたことや、きちんと他の選手と話をしてくれたということです。行動規範は、与えられるものではなく、自分たちの言葉で、自分たちで作ってゆくことに意義があります。それによって、選手たちが自信を持ち、プロ選手としてのプライドを身につけていってほしいと思っています。

 これから開催されるあと数回のミーティングで、選手たちの発言がどのように変化してくるか、とても楽しみに思っています。

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