優勝に王手を懸ける決勝ゴールの松村優太[写真]=金田慎平
30日に明治安田J1リーグ第37節が行われ、首位に立つ鹿島アントラーズはアウェイで東京ヴェルディと対戦。0ー1でなんとか勝利を収め、最終節を首位で迎えることに成功した。東京Vを相手に前半から苦しい戦いを強いられていた鹿島だったが、後半に鬼木達監督が選手交代で流れを変えると、途中出場の松村優太が値千金のゴールを記録。チームを勝利へと導いた。
ベンチからスタートとなった松村。チームは苦しんでいた中、冷静にベンチから戦況を見つめていたとのこと。「スタートだろうがサブだろうが全員が共通認識を持ってやれているので、前半が悪かろうが、後半変えられる選手もたくさんいますし、それで勝ってきた自負もある」と語り、「今日は時間もあったので、1点取れるチャンスもあると思いましたし、そこまで気負うことはなかったです」と、落ち着いてピッチに入ったと振り返った。
左サイドに入った松村は最初のプレーで守備で圧力をかけてボール奪取。その後も精力的に動き続けると、待望のゴールを決める。「圧力・迫力を持たせられるのは自分の武器だと思いますし、1つ走ることも相手は嫌でしょうし、1つ仕掛けることも相手は嫌だと思います。鬼木監督からも『チームが悪くても個でいっちゃえ』と言われていたので、スムーズに入れたと思います」と、自信を持ってプレーができたという。
得点シーンは相手のパスミスから荒木遼太郎が運んでレオ・セアラへスルーパス。ボックス内からのレオ・セアラのシュートはGKマテウスに止められたが、落ち際をロングスプリントした松村がなんとか触って押し込んだ。「相手のミスからでしたけど、荒木が良さを出してパスを出して、レオ(・セアラ)も良い抜け出しをしました。鬼木監督から『足早いんだから思い切り走って詰めれば点が増える』とよく言われているんですが、何かあるんじゃないかと思って走っていたら良い具合に溢れてきて、触りたいと思って触れたので良かったです」と松村は振り返る。昨シーズン半年間プレーした東京Vが相手。GKマテウスのことも分かっていたようで「マテウスは飛び込むよりどっしり構えるタイプなので、どこか体に当てるんじゃないかなと思っていました」とコメント。詰められて良かったと振り返った。
東京Vは松村にとって唯一の古巣。「高卒で鹿島に入って、古巣という意味では初めてでした。半年でしたけど、ここで得たものはみなさんが想像している以上に大きなものがありました。城福監督だったりスタッフの皆さん、選手を含めて、自分に向き合ってくれて、もう一度サッカーの本質を知れたので、嫌な恩返しができたんじゃないですかね(笑)」と、きつい恩返しができたと笑顔で語る場面も。今シーズンも途中出場が多い松村だが、悲願のタイトルまであと一歩に迫った。
「(最終節は)ありがたいことにホームでできますし、目の前でタイトルを獲るという姿を見せることが一番の恩返しになる。自分たち以上に欲しているのはサポーターの方たちだと思います」とサポーターに言及。「ホームの迫力を全面に出しながら、スタジアム全体を巻き込んで、強い鹿島というのを存分に見せつけて、最後笑えるようにしたいです」と語りながら、強いタイトルへの覚悟を口にした。
「入った当初から優勝しますと言い続けてきて、ずっと嘘ついた状態なので、選手としても、男としても嘘をつき続けるわけにはいかないと思います。本当に(タイトルが)獲りたいので、全員がその気持ちを持っているので、想いが強い方が勝つと思いますし、全員で迫力を持ってやりたいと思います」
最後の相手は横浜F・マリノス。「自分たちが歴史を作るじゃないですが、新しい鹿島をここから作る段階ではタイトルが一番の良薬だと思うので、必ずこのチームで勝ち取りたいなと思います」と、ホーム最終節での9年ぶりのJ1優勝を誓った。
取材・文=菅野剛史(サッカーキング編集部)
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By サッカーキング編集部
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