試合後、東京Vサポーターに挨拶へ行った佐藤(左)と同じく古巣対戦だった北島祐二 [写真]=柳澤健太
明治安田J1リーグ第10節が28日に行われ、東京ヴェルディとアビスパ福岡が対戦。スコアレスドローに終わった。
この試合では後半開始時から福岡FW佐藤凌我が投入され、左シャドーの位置でプレーした。佐藤は明治大学在学時の2020年に東京V加入内定。特別指定選手として半年在籍し、2021年、2022年は東京Vの主力としてプレーし、2023年に福岡へ移籍したため、今回は古巣との対戦となった。また、2023年9月には味の素スタジアムでの試合で左ひざ前十字じん帯と外側半月板を損傷し、長期離脱を強いられた場所でもある。大けがから17日のYBCルヴァンカップ、松本山雅FC戦で復帰した佐藤は、この試合が今季のリーグ戦初出場の試合となり、移籍後初の古巣との対戦となった。
佐藤は「(今季の)日程表が出たとき、『ここに復帰する』という強い気持ちを持ってリハビリに取り組んできたので、まずそのピッチに立てたことはすごく幸せに思いますし、使ってくれた監督、トレーナー、長いリハビリを支えてくれた方々にすごく感謝したいと思います」と、味スタでの古巣との一戦に戻ってこられた喜びと感謝を口にした。
特別指定含めて約2年半在籍した東京Vと敵として対戦。サポーターと対峙したことについては「変な気持ちになりました」と笑いつつ、「楽しみにしていました。改めて敵としてやってみて、素晴らしいサポーターだと思いますし、また次は福岡、こちらのホームでいい勝負ができればと思います。(ゴール裏へ挨拶をして)拍手で迎え入れてくださったので、すごくうれしくです。もっともっと成長した姿をこれから見せられるように、頑張っていきたい」と力を込めた。
負傷から復帰し、これからのチームへの貢献については「求められるのは得点の部分。チームとしてもなかなか点が取れてませんし、攻撃の活性化と得点の部分については、自分が入って、もっともっとコンディションを上げてやっていきたい」と、上位進出への活力になりたいと話している。
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By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長