2月17日(土)に国立競技場で開催される「FUJIFILM SUPER CUP 2024」に向けて、ヴィッセル神戸の吉田孝行監督が大会前日オンライン記者会見に出席した。
前年度のJ1リーグ王者である神戸は、昨年の天皇杯王者である川崎フロンターレと同大会で対戦する。試合に向けて、吉田監督はまず「今季の公式戦がスタートする。いいスタートダッシュを切るためにも大事にしたい試合。神戸からもたくさんのサポーターが来てくれると思うので、しっかり勝ちたい」と意気込みを語った。
神戸はシーズンオフに積極補強に動いており、井手口陽介をはじめ、宮代大聖、岩波拓也、広瀬陸斗といった各クラブの主力級の選手を新たに迎え入れ、戦力アップを実現した。
吉田監督は既存戦力と新戦力の融合について、「手応えはある」と語り、「沖縄キャンプから戦術トレーニングをスタートして、そこから実戦形式で行った。最初から新加入選手の戦術理解が高く、昨年いた選手も自分たちのやり方をうまく伝えてくれたりしたので、スムーズにキャンプに入り、順調にここまで来た。新しい選手が入ってくることで、チーム内の競争意識が高くなって、日々のトレーニングの強度や激しさを出せている。新加入選手がいい影響を与えてくれていると思う。戦術的に言えば、個々の能力や特長を新加入選手も出してほしいし、新しい選手が入ることで今までなかった武器だったり、バリエーションが増えていると思う」と自信をのぞかせる。
ただ、対戦相手の川崎Fについては「ベースは昨年と変わらないが、個々の能力が高く、ショートパスや、背後へのウイングのスピードを活かした攻撃が特長的だと思う。印象は昨季と変わらないが、今季はよりチームとしての強さを感じる」と警戒を強め、「川崎Fもかなり実力のある強いチーム。そういうチームを倒すことができれば自信になるし、みんなで勝って喜びたい」と意気込みを語っていた。
なお、2月7日(水)に行われたプレシーズンマッチ、インテル・マイアミ戦で出場がなかった日本代表の前川黛也のコンディションについて質問が及ぶと、吉田監督は「マイアミ戦は(AFCアジアカップカタール2023に参加していたため)時差の影響があったが、もうトレーニングマッチもしたので万全だと思う」と状態を明かし、「ゴールを守る部分はもちろん、攻撃も彼からスタートする。安定感や正しい判断、相手の穴を見極める能力が高いので、そこを発揮してほしい」と期待を寄せた。一方、同じくインテル・マイアミ戦を欠場した武藤嘉紀のコンディションについては、「コメントを控えたい」と言及を避けていた。
「FUJIFILM SUPER CUP 2024」は国立競技場にて、2月17日(土)13時35分キックオフ予定。同試合の前には「NEXT GENERATION MATCH」として、ヴィッセル神戸U-18vs日本高校サッカー選抜の試合が10時15分から開始される予定となっている。
By サッカーキング編集部
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