新ユニフォームをまとって登場した野津田(左)と山﨑(中央) [写真]=湊昂大
サンフレッチェ広島は22日、2024シーズンの新ユニフォームを発表した。広島市内で行われた発表会には、ともに広島出身のMF野津田岳人とDF山﨑大地がモデルとして登場した。
新ユニフォームは広島市内に6本流れる川や、来年度から使用する新スタジアム「エディオンピースウイング広島」などからインスピレーションを得たデザインとなった。ホームユニフォームは広島バイオレットをベースとし、肩やパンツには川の流れや水の動きを表現したグラフィックが入った。パンツ全体にグラフィックが採用されるのはクラブ史上初のこと。袖やソックスなどには、クラブエンブレムに使われているゴールドが差し色として入っている。
ホームユニフォームを着た野津田は、「斬新かつカッコいいデザインだと思った。パンツの柄やゴールドの差し色とかもカッコよくて強そうなイメージ。早くこのユニフォームを着てエディオンピースウイング広島で頑張りたい」と話した。
アウェイユニフォームは白のベースにグレーのグラデーションを用いて折り鶴を表現。新スタジアムの色や屋根部分の「希望の翼」から着想を得た広島オリジナルのデザインで、ユニフォームの前後に折り鶴の頭部分が描かれている。
ナイキの担当者は、「新スタジアムのプロジェクトムービーを見て、どうにかこの新スタジアムをユニフォームに落とし込めたいという思いがあった。広島だからこそ発信できる要素はやっぱり平和。新スタジアムの名称に『ピースウイング』が入っているように、翼とも関連させたかったので、平和を象徴する翼として折り鶴を採用した」と説明した。
アウェイユニフォームを着た山﨑は、「デザインが好きだし、通気性も良くてストレスなく着られる。折り鶴のデザインが特徴なので、広島出身の僕がアウェイの地でこのユニフォームを着て活躍して平和を発信していきたい」と力強く語った。
首裏にはこれまで3本の矢のインナーロゴが入っていたが、今回はゴールドに縁取りされた折り鶴が刻まれた。ホームユニフォームは白い折り鶴、アウェイユニフォームにはバイオレットの折り鶴が装飾されている。また、背番号やネームのフォントは来季から自由化されたため、4年ぶりにナイキのオリジナルフォントが採用され、番号にはクラブエンブレムが入る。
新ユニフォームは来年2月10日にエディオンピースウイング広島のこけら落としとして行われるプレシーズンマッチのガンバ大阪戦で初めて着用される。
野津田は、「(新スタジアムは)見に来てくれる人にとっては、初めて経験するぐらいの臨場感やピッチとの距離感だと思うので、すごく楽しめると思う。選手たちも間近で応援してもらえるので、気持ちのこもったプレーを見せていかないといけない。自分たちがピッチ上で表現することや戦う姿勢を間近で見て感じてもらいたい」と話し、山﨑は「今まで以上に距離が近いので、迫力あるプレーを見せたい」と意気込んだ。
なお、ユニフォームの予約販売は2024年1月上旬からの開始が予定されている。
取材・文=湊昂大
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By 湊昂大