[写真]=J.LEAGUE、清原茂樹
■サガン鳥栖
【プラス材料】
前節の名古屋グランパス戦を振り返り、川井健太監督は「まずは今やっていることを続ける。そして、今以上に肉づけする」と語った。リーグ戦の勝利こそないものの、手応えを感じているようだ。
指揮官がブレなければ、若い選手が多いだけに勢いはつきやすい。今節の相手は調子の上がっていない浦和レッズだけに、川井監督の狙いがはまれば初勝利も見えてくるだろう。前半からサガン鳥栖らしく、前線からボールを追ってほしい。
DFジョアン・オマリがチームに合流したことで勢いは増しそうだ。
【マイナス材料】
3試合引き分けが続いている。川井監督は「ネガティブには捉えていない」と語るが、初勝利が求められる。
勝ちきるためにも無駄な失点を防ぎたいが、MF島川俊郎の戦線離脱は痛手。彼の代わりに誰が入るのか、気になるところだ。
ここまでの失点は連係ミスとセットプレーからなので修正可能なはず。今節は得点を挙げているが失点も多い浦和との対戦だけに、無駄な失点さえなくせば勝ち点3を手にできるだろう。ホームで戦える優位性を味方につけ、流れをつかみたい。
文:totoONE編集部
■浦和レッズ
【プラス材料】
前節の湘南ベルマーレ戦で待望の今季リーグ戦初勝利を挙げた。戦いぶりが低調だったわけではないが、結果が出たことについてMF柴戸海は「自分たちの取り組みが間違っていなかったと、全員の自信になったと思う」と話した。
このタイミングで大きくメンバーを変えることは考えにくいが、来日して練習に合流したMFダヴィド・モーベルグがベンチ入りする可能性はあるだろう。交代カードも含め、徐々に戦力が充実してきた。
【マイナス材料】
開幕5試合で勝ち点4にとどまっているのも事実であり、その大きな原因になっているのが決定力不足にある。前半に多くチャンスを作り、後半にやや息切れする試合が目立つだけに、先行逃げきりの展開に持ち込めるかが問われる。
選手が戦列復帰して人数が揃ってきた一方、トップコンディションになるまでは少し時間がかかりそうな選手もいる。プレータイムの配分も含め、リカルド・ロドリゲス監督は試合前も試合中も、頭をフル回転させることになりそうだ。
文:totoONE編集部