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「コパもシティ戦もそうだけど」…三好康児がマンCとの戦いで痛感した実力差

[写真]=Getty Images

「(ケヴィン・)デ・ブライネ選手は一発の裏へのパスで局面を打開してくるシーンが何本もあって、本当にやってて『すげえな』って。『そこ見えているんだ』『このテンポの中でそのパスが出せるのか』っていう驚きを感じました。彼のような選手はフィジカル面だけじゃなくて、頭の回転の速さだったり、技術的な正確さが際立っている。フィジカルで負けている僕らがそれ以外の部分も負けていたら、勝ちどころがない。ポジション取りだったり、頭の中で勝っていくしかないので、よりそこをレベルアップしていく必要があると感じましたね」

 6万5000人もの大観衆が見守る27日の日産スタジアムで、横浜F・マリノスはプレミアリーグ王者のマンチェスター・Cに挑んだ。トップ下で先発した三好康児は、ジョン・ストーンズやカイル・ウォーカーらイングランド代表DFたちを相手に、積極果敢に攻撃を仕掛けた。横浜は早い時間帯に1点を失いながらも、23分には遠藤渓太の同点弾の起点となる鋭いパス出しを披露。強豪相手にも堂々たる姿勢を見せつけた。

 しかし、後半立ち上がりに迎えた決定機を活かせなかった。三好は90分間フル出場を果たしたが、横浜FMは1-3で敗戦。さらにスコア以上の実力差を痛感させられたのだ。

 本人が言うように、特に大きな衝撃を受けたのがデ・ブライネのパフォーマンスだった。縦横無尽にピッチを動き回り、ボールを受けると自由自在に展開。時には自らのドリブルで一気にゴール前まで持ち上がってラストパスを供給した。約1年前のロシア・ワールドカップではラストプレーの高速カウンターで日本を撃沈させているが、そんなプレーをデ・ブライネは日常的に実戦している。相対した三好も世界のハードルの高さを再認識したという。

「ああいうプレーを練習から当たり前にできているのが世界トップを争うチーム。僕はあのレベルを体感するのは初めででしたけど、ボールを持って運ぶ時に前へグッとくるスピードやテンポも速くて、僕らが寄せれない状況が多かった。もっともっとああいう選手たちと戦いたいと強く思いましたね」

 とはいえ、コパ・アメリカ後に海外移籍した久保建英や安部裕葵、前田大然とは異なり、Jリーグでプレーする三好がデ・ブライネのような選手と日常的に対決することは難しい。加えて、今季のJ1得点ランキングでトップ(11ゴール)を走るエジガル・ジュニオの出場時は、ベンチスタートを強いられている現状だ。こうした中、本人は「僕の場合はコパに行く前からスタートでは出ていなかった。チームのやり方だったりいろいろ要因はあるでしょうけど、もっとアピールしないといけないし、結果が求められると思います」と自身の立ち位置をしっかりと認識している。

 真っ先に目を向けるべきなのは、横浜FMでの出場時間を伸ばすことだろう。アンジェ・ポステコグルー監督はここ最近、最前線にエジガル、トップ下にマルコス・ジュニオール、右サイドに仲川輝人、左サイドに遠藤渓太という配置をベースにしていた。ところが、20日のヴィッセル神戸戦でエジガルが左足関節骨折の重傷を負い、全治3か月と診断された。このため、マンチェスター・C戦の布陣で今後のリーグ戦に挑むことが有力視され、三好がスタメンに名を連ねる可能性も高まっている。エジガルという絶対的得点源の穴を埋めるためにも、ここまで3ゴールの三好が奮起し、目に見える数字を引き上げることが肝要だ。

「コパもこのシティ戦もそうですけど、このレベルの選手とやる時はボックス内の精度の差をつねに感じてます。今回も自分にチャンスがあったし、決めるか決めないかの差だと思った。それを決められるようになれば、もっと上の景色が見える。気持ちの部分も技術の部分も含めて、自分には課題が多い。日本国内で個人の力を上げることを意識していくしかないですね」

 ウルグアイ相手に2ゴールを決めた冷静さ、持ち前のシュートセンスと技術、状況判断力に磨きがかかれば、ポステコグルー監督も森保一監督も彼を放ってはおけないだろう。その領域に達するためにも、デ・ブライネやラヒーム・スターリング、レロイ・サネといった世界的スターの動きを脳裏に焼き付け、その基準を追い求めていく必要がある。

 20歳前後の才能ある若手が海外に行くのが日本人トップ選手のスタンダードになりつつある今、三好は「国内にいても成長できる」という事実を力強く示してくれるのか。プレミア王者との一戦がその大きなきっかけになるといい。

文=元川悦子

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