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【ライターコラムfrom福岡】選手が絵付けしたカップを復興支援に。「福岡を元気にすることも仕事」

7月15日のホームゲームで行った義援金募集活動

 18日の練習後。福岡市内の雁の巣練習場でアビスパ福岡の選手たちが、福岡県東峰村に伝わる高取焼のカップに絵付けを行っていた。福岡の“玄界灘”と、自身の出身地である徳島・鳴門のうず潮をイメージした模様を描いた實藤友紀は、真剣な表情で絵付けを行ったあと、「思っていたよりも難しかった」と表情を緩めて笑顔を見せた。

 福岡県では、昨年7月の九州北部豪雨で37人が亡くなり、今も東峰村に隣接する朝倉市では2人が行方不明になっている。アビスパ福岡は選手会が中心となり、昨年8月に同市を訪れてサッカー教室を行っているが、今年も引き続き支援を行いたいとのことから、東峰村の子供たちを8月11日のJ2リーグ第28節(水戸戦)に試合に招待することを決めた。また、同村にある高取焼の窯元『鬼丸雪山窯元』の二代目・鬼丸碧山氏と協力し、選手25人が約200個の高取焼に絵付けしたカップを同日のスタジアムで販売。その売上金で購入したサッカーボールなどを寄贈する支援活動も行っていく予定という。今回の絵付けは、そのカップを製作するためだった。

真剣な表情で絵付けをする選手会長の實藤(右)と城後(左)

 そして今月また、西日本を中心に甚大な被害をもたらし、今も各地で復旧作業が続いている『平成30年7月豪雨』があった。福岡県でも今月6日に大雨特別警報が発表され、久留米市では1000棟以上の家屋が浸水被害に遭った。「実家から車で5分くらいのところでも(浸水の)被害があった」という同市出身の城後寿は、「まさか今年も…」とやりきれない気持ちを口にしながら、「本当に、いつ何が起こるか分からない。僕らはサッカーだけでなく、いろいろな方に勇気や希望を与えることも仕事だと思うので、クラブとしても、僕自身も、何かできることがあればやっていきたい。困ったときに、みんなで助け合うことができれば」と続けた。

「被害に遭われた方々は、サッカーなんて見ている状況じゃないかもしれない」(城後)という葛藤は、選手たちにもある。しかし、選手会長の實藤は「福岡にあるプロスポーツ、プロの選手として、福岡の人たちを元気にすることも仕事だと思っている」と再び立ち上がった。今年の豪雨被災地を含め、今後もプロ選手として、できることを一歩ずつ支援していくつもりだ。

文=新甫條利子

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