昌平がPK戦で米子北を撃破! [写真]=佐藤博之
第102回全国高校サッカー選手権大会・2回戦が31日に行われ、昌平(埼玉)と米子北(鳥取)が対戦した。
2大会連続6回目の出場となる昌平は初戦で奈良育英(奈良)に7-0 という衝撃的なスコアでの大勝を収め、過去最高成績を更新するベスト4以上に向けて好スタートを切った。対する米子北は14大会連続19回目の出場。そんな全国常連校も山形明正(山形)を4-0で撃破し、2回戦へ駒を進めている。初戦で大勝したチーム同士による一戦。勝利を掴むのはどちらのチームになるだろうか。
序盤は両チームが素早い攻守の切り替えを見せ、各局面での激しい攻防が目立つ展開となる。昌平は小田晄平と鄭志錫の2トップを起点に、米子北はサイド攻撃やロングスローでチャンスをうかがうも、決定的なシュートを放つまでには至らない。22分、昌平は土谷飛雅の絶妙なパスに抜け出した前田大樹がボックス内でシュートを放ったが、米子北DFの粘り強い守備対応に阻まれた。
米子北は25分、敵陣右サイド深くからのクロスに森田尚人が華麗なダイレクトボレーで合わせるもボールはGKの正面へ。その後は昌平がボール保持率を高め敵陣内でのプレー時間を増やすも、米子北の統率されたブロックをなかなか崩し切ることができない。前半終了間際には両チームともに相手DFラインの背後を突いた攻撃を見せたが、いずれも先制点には繋がらず。試合はスコアレスでの折り返しとなった。
後半開始直後に試合の均衡が破れる。48分、米子北は左サイドからのロングスローでチャンスを作ると、ゴール前の混戦から最後は柴野惺が右足で蹴り込みネットを揺らした。守備に回る時間が長かった米子北が先制に成功する。ビハインドを追った昌平は選手を入れ替えながら圧力を強めるが、米子北もサイドを起点とした鋭い攻撃を繰り出し、最前線の森田が際どいシュートを放つなど主導権を渡さない。
昌平は64分、途中出場の鈴木宏幸がボックス内へ抜け出しシュートを放つもGK尾崎巧望がキャッチ。直後には中央の狭いスペースをドリブルで突破し決定的なチャンスを作るも、再びGK尾崎が鋭い反応を見せた。このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、昌平は右からのクロスに長璃喜が合わせ試合を振り出しに戻す。直後にタイムアップの笛が吹かれ、決着はPK戦に委ねられた。
PK戦ではGK佐々木智太郎の好セーブもあり昌平が4-3で勝利。2回戦を突破した昌平は1月2日に『浦和駒場スタジアム』にて行われる3回戦で、遠野(岩手)vs大津(熊本)の勝者と対戦する。
By サッカーキング編集部
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