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山梨学院、PK戦の末に帝京長岡下し11大会ぶり決勝進出! MF石川の先制点は今大会最速弾

2021.01.09

山梨学院が、帝京長岡を振り切り決勝進出 [写真]=兼子愼一郎

 第99回全国高校サッカー選手権大会準決勝が9日に行われ、山梨学院(山梨)と帝京長岡(新潟)が対戦した。

 山梨学院は、堅守が持ち味のチーム。前線からのハイプレスも厭わない、アグレッシブなスタイルが特長だ。対する帝京長岡は、2年連続で準決勝へと進出。高い攻撃力を売りにしている。パスワークの安定感も高く、個々人のテクニックにも秀でている。なお、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、準決勝及び決勝が行われる『埼玉スタジアム2002』では無観客で試合が開催される。

 立ち上がり、いきなり山梨学院が先制する。試合開始を告げるホイッスルからわずか1分、意表を突くロングシュートを皮切りに帝京長岡ゴールに襲いかかると、こぼれ球にいち早く反応したMF石川隼大がゴールネットを揺らした。石川の得点は、今大会最速ゴールとなった。その後も、山梨学院はセットプレーを活用しながら帝京長岡を押し込んでいく。一方の帝京長岡も、徐々に得意のパスワークを見せられるようになるもゴールを奪うまでには至らず、前半は山梨学院1点リードのまま終了した。

 後半の50分には、山梨学院が追加点を手にする。ロングスローが帝京長岡ゴール前に入ると、DF一瀬大寿が強烈なヘディングシュートを突き刺した。だが、帝京長岡もすぐさま反撃。59分には、ペナルティエリア左に侵入したキャプテンのMF川上航立が強烈なシュートを放ち、1点差に迫るゴールを決めた。直後には、MF鉾修平が際どいシュートを放ったが、同点弾になるかと思われたシュートは左ポストに阻まれる。77分、MF廣井蘭人がペナルティエリア内で倒され、帝京長岡がPKを獲得。このPKを川上がチップキック気味に決めて、同点に追いついた。最後は両者共に決定機を迎えたが決めきることができず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

 PK戦では、山梨学院が帝京長岡を3-1で制し、11日に『埼玉スタジアム2002』で行われる決勝へ11大会ぶりに進出している。

【スコア】
山梨学院 2-2(PK:3-1) 帝京長岡

【得点者】
1-0 1分 石川隼大(山梨学院)
2-0 50分 一瀬大寿(山梨学院)
2-1 59分 川上航立(帝京長岡)
2-2 78分 川上航立(帝京長岡)

By サッカーキング編集部

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