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仙台育英|前回大会で見せた堅守はそのままに、自慢の2トップを筆頭に攻撃陣も粒ぞろい【選手権出場校紹介】

 東北地方屈指の守護神・佐藤文太(現明治大)を擁した前回大会は、佐藤の活躍によってPK戦を2度制すなど、1979年以来30年ぶりとなる準々決勝進出を果たした。得点数は4試合でわずか2得点だったものの、鉄壁の守りによって失点数もわずか2。堅守によってつかんだベスト8だった。

 だが、今年の強みはエース吉田健太と2年生ストライカーの佐藤遼をはじめ、左サイドハーフのキャプテン豊倉博斗、右サイドハーフの斎藤涼優と昨年の先発メンバーがそのまま残った攻撃陣だ。加えて、昨年、今年とスーパーサブの役割を担い、プレースキックの名手でもある2年生ドリブラー明石海月も健在。豊倉は「去年は前線に1、2年生が多かったので、今年は守備だけでなく、攻撃面も見てほしいと思います。去年のベスト8以上を達成できるようにやっていきたいと思っています」と語っていたが、県予選準決勝は吉田が決勝ゴールを決め、決勝も佐藤遼の2ゴールによって逆転勝利と攻撃陣がしっかりと仕事をやってのけた。

 注目は吉田と佐藤遼の2トップだ。前回大会の高川学園戦で決勝点を挙げている吉田は、裏抜けの動き出しとスピードが武器の俊足FW。競り合いが強いタイプではないと自己分析するが、得点嗅覚に優れ泥臭くゴールを奪う力がある。一方の佐藤遼は特別なサイズがある訳ではないものの、当たり負けしない強さとスピードを兼備。思い切りのいいシュートも持ち味だ。県予選決勝の2ゴールはハイプレスによってGKからインターセプトしたゴールと、右サイドから思い切り右足を振り抜いて逆サイドネットへ突き刺すシュートだった。

 一回り成長して迎える選手権を前に、吉田は「自分と遼で点が取れると思っている。誰にも、どこの高校のDFにも負けない自信があります」と手応えを口にする。1年生時から先発を担い、「自分の強みは突破力だと思っている。トップの2人のためにもどんどん自分たちが仕掛けることが大事だと思っています」と語る豊倉や、ゲームメーカーの渡辺弘和らのラストパスをゴールへ結びつけ、今年は攻撃陣がチームを引っ張る。

 また、県予選決勝でPKを止めたGK高橋拓輝や、吉田が「ヘディングが強い。紅白戦でマッチアップして自分のヘディングも成長した」と評するセンターバックの安藤豪、経験豊富なセンターバック大塚俊輝ら今年も後方は堅い。U−16日本代表候補の2年生ボランチ・島野怜の高さも生かして戦い、1964年度大会以来となるベスト4進出を狙う。

【KEY PLAYER】MF島野怜


 期待の2年生ボランチ島野怜は、昨年の選手権を糧に成長を遂げている。前回大会準々決勝の帝京長岡戦では、京都サンガF.C.入りしたMF谷内田哲平(2020年のU−19日本代表候補)や明治大へ進学したMF田中克幸(2020年のU-18日本代表)とマッチアップ。「(対戦した選手が)いい大学やプロに行ったりしている。(彼らから)ボールを持つところやチャンスを作るところを学びました」

 鹿島ジュニアユース出身の大型MFは、昨年もボールを奪う場面やヘディングで強みを発揮していたが、全国を経験したことでより攻撃面でチームに貢献する必要性を感じたという。今シーズンがスタートする際には「点を決めるだけでなくアシストも増やして、自分たちがボールを持って、もっと主導権を握れるようにボランチから作っていきたい」と意気込んでいた。

 実際、昨年に比べてボールを持つことはできるようになっている。身長も184センチまで伸びて存在感を増すと、スーパープリンスリーグ東北でも相手をいなして前進するような強さを発揮。選手権予選終了後の11月には、U-16日本代表候補合宿に初めて招集され、より状況判断を磨く必要性を実感したという。さらなるレベルアップのための材料を得た島野が、その経験を生かして選手権で成長した姿を見せてくれるはずだ。

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