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[富山第一]夏に逃した「あと1勝」…全国制覇へ強固な“5バック”を形成【高校サッカー選手権】

堅守を武器に富山第一が激戦ブロックの突破を狙う

「絶対に選手権で借りを返してやろうと。選手権で自分たちが絶対に日本一になれるように、自分たちの課題が分かったので修正していければ良いと思います」

 後半ラストプレーで失点し、準優勝に終わったインターハイ決勝後、富山一のチームリーダーであるDF吉藤廉(3年)は選手権で借りを返すことを誓っていた。その言葉通りにまずは富山県予選を突破。全国大会では松本山雅内定MF山田真夏斗擁する立正大淞南(島根)との初戦から始まる“死のブロック”を勝ち抜き、今回は決勝で必ず勝つ。

 富山一は日本高校選抜候補のDF中田青(現新潟医療福祉大)を擁した昨年のように、CBに力のある選手がいる世代では4バックを採用するというが、今年は最終ラインの候補選手の能力から68mのピッチ幅を4人で守ることは難しいと判断。5バックを選択している。

 その中で彼らはコーチ陣の期待を上回るような堅守を披露している。インターハイで高い評価を得た牧野奏太を中央に球際で強い吉藤、180cmの高さを持つ丸山以祐の両ストッパー、そして運動量豊富な右WB中園享成、左WB真田滉大(いずれも3年)の5バックは個々が成長。4バックでも十分に対応できるだけの力を身に着けた5人が守る富山一のDFラインは非常に強固だ。

 インターハイは5試合でわずか2失点。連係良く背後のスペースを消し、対人守備のところでも簡単には負けない。だからこそ、ゴール前に侵入される回数はわずか。インターハイ準決勝の尚志戦は被シュート3本で完封勝利し、同準々決勝の徳島市立戦も試合終了間際に1失点したものの被シュートはわずか2本だった。

 丸山が「声の掛け合いとか良くなってきた」というように、連係面の良さも見せる5バックは今回の富山県予選を無失点で終え、プレミアリーグ参入戦では東海王者のJFAアカデミー福島U-18を完封した。「自分たちの持ち味は粘り強さ」(牧野)という5バック中心に全国大会でも対戦相手の前に立ちはだかることは間違いない。

 さらに、GK中村純四郎(3年)は、小学生の頃にドッジボールで富山県準優勝を経験しているという実績の持ち主。「(ドッジボールは)だいぶGKの練習になります」と語っていたが、至近距離からの一撃にも全くビビらず、こぼすことなくキャッチしてしまう力が、チームの守りの堅さをより高めている。

 また、アグレッシブな攻守が特長のアンカー・MF高木俊希(3年)ら中盤、前線の選手たちも献身的。攻撃力も高くロングスロー、プレースキックからゴールを奪う力も備える富山一が、混戦トーナメントを勝ち抜く力は十分にある。

 大塚一朗監督が「みんなが一生懸命、一つの方向に向かって一緒に厳しいトレーニングを自主的にやるところが今年の一番の特長」と語る今年の富山一。結束力も強いインターハイ準優勝校が粘り強く勝ち上がり、夏に逃した「あと1勝」を選手権で果たす。

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