2016.11.12

甲斐のライバル対決、山梨学院に軍配。韮崎MF村松が魅せるも惜しくも及ばず

韮崎の中軸を担った村松(左)と決勝点の山梨学院FW加藤 [写真]=川端暁彦
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 第95回高校サッカー選手権大会山梨県予選決勝は、県立韮崎高校と山梨学院高校の対戦となった。快晴となった小瀬スポーツ公園内の山梨中銀スタジアムで行われた一戦は、立ち上がりから個々の身体能力で上回る山梨学院が押し気味に進める展開となる。21分にはMF雨宮壮のコーナーキックからFW加藤拓己が頭で合わせて、早くも山梨学院が先制点を奪い取った。

 ただ、「やっぱりハラハラの試合になってしまった。もう少ししっかり繋げれば良かったのだけれど、どうにもそうならなかった」と山梨学院・安部一雄監督が苦笑いを浮かべたように、伝統校の韮崎も簡単には折れない。加藤に制空権を握られ続ける苦しい展開ではあったが、こぼれ球には粘り強く対応。守備陣の集中が切れることもなく、反撃の糸口を探る。そして後半からはMF村松樹を軸に試合のペースを奪い返していった。

 前半は山梨学院はその村松を徹底してマーク。ボールを持てば囲い込む包囲網に「ちょっと動揺してしまった」と苦戦を余儀なくされたが、後半はエネルギッシュに攻守へ関わりながら、得意のドリブルでボールを運んで山梨学院の守備をはがしにかかる。「7番(村松)にボールが入ると(韮崎の選手)皆が信じて出てくる」(安部監督)という村松のキープ力と推進力を活かしながら、スーパーサブのMF増田李維のワイドの動き出しも活用して山梨学院ゴールへと迫っていった。

 ただ、「本当に良くなってきている」と安部監督が目を細めるセンターバックコンビ、草地勇輝と西雅人を軸とする山梨学院守備陣も粘り強くこれに対抗。「派手さはなくて地味だけれど、みんなで相手の攻めを防ぎながら前に進もうということはできる」(横森巧総監督)というチームの強みが出て、そのままゼロ封。7年前の全国王者が選手権への出場切符を奪還してみせた。

 敗れた韮崎の村松は「自分たちのやれることを全部やった上で山梨学院が上を行ったということ。悔いはありません。山梨学院には全国で頑張ってもらいたい」と、少し赤い目をしながら同県のライバル校の健闘を祈ってみせた。その上で「今日はやっていてずっと楽しかった」と笑顔も浮かべ、「来年は大学サッカーでプロを目指して頑張っていきたい」とハッキリと夢を語って前を向いた。

取材・文=川端暁彦

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