[写真]=兼子愼一郎
メットライフ生命Fリーグ 2025-2026 ディビジョン1 第11節が東京都の大田区総合体育館で11日に行われ、フウガドールすみだとバサジィ大分が対戦した。
前節終了時点で、3勝3分4敗で8位のすみだと、3勝2分5敗で9位の大分。どちらもまずは上位リーグ進出ラインの6位に近づくため、一巡目最後の試合に臨んだ。
試合は序盤から拮抗した展開を見せ、両者ともに先制を狙い、少ないながらもチャンスを作る。しかし、すみだは土岡優晟、大分はバラックと両GKが好セーブを見せ、スコアが動かぬまま6分が経過した。先制点がほしい大分はバラックを上げた攻撃を展開。7分には相手陣内でのキックインを奪い、後方に流れたボールをバラックが拾う。自陣から攻撃を組み立てようと最後尾の陣川凌が縦にパスを送ったところで、すみだの根本佑がカット。ハーフウェーライン手前から相手の頭上を越えるロングシュートを放ち、すみだが先制に成功した。
1点を追う大分は第1ピリオド終盤に怒涛の攻撃を見せるが追いつくことができず、第2ピリオドでもゴールをこじ開けることができない。残り5分を切り、田村龍太郎をGKにパワープレーを仕掛け、最終盤には仁部屋和弘、鬼塚祥慶が立て続けにゴールを脅かすも1点が遠い。残り5秒で伊集りゅうアンドレが放ったシュートも枠をとらえきれずにタイムアップ。1点を守ったすみだが完封勝利を収め、順位を6位に上げた。
敗れた大分の狩野新監督は「勝てていない現状ですごく苦しいが、新チームになってだいぶ積み上げはできている印象がある。そこまでネガティブになる必要はないし、あとはゴールを決めるところや連係のところになってくる。失点も組織としてというより個人でのエラーが多いので、もっと練習から追求していかないといけないが、チーム全体としてはポジティブに捉えながら、また次に向かいたい」と試合を総括。昨シーズンから大半の選手が入れ替わり、一からチームを作り直している大分。一巡目を振り返り「別のチームになってしまったので、去年の経験はまったく生きない」と狩野監督。選手たちをサポートする上で、シンプルな形を考えているというが「全体の浸透度は低い」と本音を漏らす。「チームとしてまとまったフットサルができないと、フィニッシュやゴールを守ることが難しくなってくる。ただ、試合の中で良くなっている部分もたくさんある。それを二巡目も続けていかないといけない」と話す。6位以内というひとつのポイントをクリアするための具体策を問うと「例えば吉田がドリブルを仕掛けた時に周りはどういうプレーをするのか。鬼塚がボールを持ったらどう動くのか。本当に細かいところを理解しきれていない。コンビネーションがズレている印象があるので、チームとしてやるべきことを徹底していかないといけない」と返ってきた。
今季4シーズンぶりに大分に復帰した主将の吉田圭吾は「本当に決め切れない。いいフットサルをしても、勝てなかったら意味がない。個人技術の部分をもうちょっと積み上げていかなきゃいけないと思った試合だった。ただ、まだ一巡目で、まだ半分が終わっただけ。ここから僕たちは、ネガティブにならずポジティブにやり続けるだけだと思う」と試合を振り返る。以前の所属時とは選手構成も大きく変わっているが「一巡目で結果は出ていないものの、一言で言うと楽しい。こういう状況でも本当に楽しくて、フットサルをできていることが本当に幸せ」と話し「あとは勝つだけ。もっと楽しめるように、もっとお客さんを楽しませられるようにがんばりたい」と決意を語った。
3試合ぶりの勝利を収めたすみだの岡山孝介監督は「大分は守備が堅い印象だったので、ロースコアの試合になると想定していた。まさにそういう試合になって、その中で失点を許さず、なんとか勝つことができて本当に良かった」と安堵の表情を見せる。指揮を執って2年目のシーズン、11試合を終えて6位という成績については「これが今の実力かな、と思う。少し試合間が空くので、もう一段レベルアップできるようにがんばっていきたい。ただ、自分自身が2年目ということでのやりやすさや、戦い方や選手の質を考えると、もっと上を目指せるチームだと思う」。めまぐるしく順位が入れ替わる中、上位リーグを目指すために必要なことを問うと「やらなきゃいけないことは多いが、どんな試合もチャンスは結構作れている。そこを着実に決められるような技術、フィジカル、集中力といった部分の構築が必要だと思っている。そういった練習もしてきているが、今日も奪うことはできなかったので向上させていきたい」と課題を語った。
自身のゴールが決勝点となり、6位浮上に貢献した根本佑は「難しい試合だったが、自分たちがやってきたこと信じて粘り強く戦えたことは良かった」と話し「相手のミスが自分のところにこぼれてきて、そのタイミングで打ったが、もう一人見えたのでゴールを狙うというよりカバーに行ったディフェンスを超えるイメージだった。うまく技術を発揮できて良かった」とゴールシーンを振り返る。11試合を戦って「上位のチームには集中力を持って戦えていたが、同じくらいの順位や下位のチーム相手に勝点を取りこぼすことがあった。そこを勝ちに持っていけたら、目標としているものに近づけると思う」と根本。チームでは「いじられキャラ」だというが「自分が得点を取ることとで、周りの選手も僕に負けたくないという気持ちが出てくると思う。得点を取り続けてチームを活性化できるようにしていきたい」と独特の視点で笑いを誘った。
第11節の結果は以下のとおり。
【メットライフ生命Fリーグ 2025-2026 ディビジョン1 第11節】
ボルクバレット北九州 1-1 立川アスレティックFC
湘南ベルマーレ 1-1 シュライカー大阪
ボアルース長野 2-2 Y.S.C.C.横浜
名古屋オーシャンズ 1-0 ペスカドーラ町田
しながわシティ 6-2 バルドラール浦安
フウガドールすみだ 1-0 バサジィ大分
取材・文=SHOKO
By サッカーキング編集部
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