試合前に円陣を組む大阪の選手たち [写真]=SHOKO
6月15日、千葉県・バルドラール浦安アリーナで行われたメットライフ生命Fリーグ2025-2026 第3節でバルドラール浦安とシュライカー大阪が対戦した。
昨季、史上3チーム目のFリーグ王者となり、今季も開幕2連勝の浦安に対し、しっかりと対策を講じて臨んだ大阪。第1ピリオド終盤の18分、田村友貴が囮になるデザインされたセットプレーから清水寛治が先制点を挙げる。わずか41秒後には、GK関口優志からパスを受けた齋藤日向が、前線へ走りこむ田村へとロングパス。ディフェンス2人をかわした田村のトゥーキックがゴールネットを揺らし、リードを広げた。しかし、残り8秒、左サイドから仕掛けた本石猛裕が1点を返し、1-2で第1ピリオドを折り返した。
第2ピリオドでは、浦安が王者の貫禄を見せる。27分、荒川勇気のシュートは大阪GK関口に防がれるが、こぼれ球に足を伸ばして押し込み同点に。37分には、ゴール前で選手同士が交錯した隙を見逃さず、菅谷知寿が角度のないところからシュートを突き刺す。直後にパワープレーを仕掛けた大阪だったが、追撃及ばず3-2で試合終了。浦安が開幕3連勝をマークした。
決勝点をマークした菅谷は「フリーでボールを受けられたので中を見たら、選手たちが倒れてごちゃごちゃっとなっていた。ファーにパスを出すことも考えたし、タケ(本石)が回り込む動きも見ていたが、相手ディフェンスも釣られていたので落とすのをやめて、狙いどおりニア上のコースを打ち抜いた」と一瞬の駆け引きを振り返る。2点を先行される難しい試合だったが「優勝を経験したことで、劣勢の中でも自分たちの強みをしっかり出せば勝てる、と自信につながった」と話し「この試合でもそれを体現できた」と手ごたえをのぞかせた。

決勝点を喜ぶ浦安の選手たち [写真]=SHOKO
敗れた大阪の高橋優介監督は「自分たちの狙いがある程度出た試合だった。先制点も2点目も狙っていた形であり、GK活用で押し込まれる時間もあったが、全体を通しては悪くない評価ができると思う」と一定の評価をしながらも「就任して2年目で、昨シーズンより上の順位にいくという明確な目標を持っている。『内容はいいのに』では勝利を引き寄せられない」と課題も口にする。例年の傾向から22節で勝点35程度が上位リーグ進出の最低ライン。得失点についても「昨シーズンから15得点プラス、15失点マイナス」と明確な数字を示しているが、ここまで3試合の結果は「まだまだ物足りない」。「一人ひとりが1点多く挙げ、1点防ぐ意識を持つことで目標にたどり着きたい」と展望を語った。
今季、大阪に復帰した齋藤日向は、昨季バサジィ大分で主将を務め、FP5人という厳しい状況での試合を何度も経験した。「大分は特殊な環境だったので、なかなかできない経験をさせてもらった。その中でも『勝負にこだわること』は徹底していたので、大阪に戻ってきてその感覚が大きく違うと感じた。大阪の選手たちはうまいが、最後の部分でゴールが取れないし、簡単にシュートを打たれてしまう。(開幕戦の)Y.S.C.C.横浜戦でもうまくいかず、選手たちでミーティングをした。ボアルース長野戦では改善されたし、今日の試合でも出せていたと思うが、それでも足りない。もっともっと、やらないといけない」と決意を語る。「キックオフカンファレンスで(加藤)未渚実さんが言っていたように、スローガンは「プラス1」。チームメイトを助けることももちろん、プラス1点を取る、あるいはマイナス1点を防ぐ。そのために声を出し、ピッチに立ち、いち早く上位リーグ進出を決めたい」と目標を語った。

特別指定選手としてFリーグのピッチに立つ大阪の浅野(中央) [写真]=SHOKO
特別指定選手ながらセカンドセットに組み込まれ出場時間を得ている浅野岬は、大阪成蹊大学フットサル部に所属する2回生。同部のフットサルや全日本大学フットサル大会での連覇を見て「外に出てもっといろいろなフットサルを知りたい」と進学を決め、当時所属していたヴォスクオーレ仙台を退団した。高橋監督が「加藤翼、清水寛治とは違ったタイプのピヴォ」と評価するとおり、攻撃的なポジションながら「守備でスイッチを入れる役割をもっと担っていきたい」と話す。「大学の4年間は、しっかりと大学フットサルと向き合いたい」としながらも「(Fリーグでは)コンスタントに試合に出ることが目標。特別指定を受け続けられれば一番だし、卒業したらFリーグのチームに入り日本代表も目指していきたい」と展望を語った。
【メットライフ生命Fリーグ2025-2026 ディビジョン1 第3節 結果】
ペスカドーラ町田 3-4 しながわシティ
立川アスレティックFC 1-2 湘南ベルマーレ
バサジィ大分 4-1 Y.S.C.C.横浜
バルドラール浦安 3-2 シュライカー大阪
ボアルース長野 2-4 ボルクバレット北九州
名古屋オーシャンズ 3-5 フウガドールすみだ
取材・文=SHOKO
By サッカーキング編集部
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