天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会・準決勝が27日に行われ、ガンバ大阪と横浜F・マリノスが対戦した。
9年ぶりの大会制覇を目指すG大阪は、今大会ここまで福島ユナイテッドFC、テゲバジャーロ宮崎、湘南ベルマーレ、サンフレッチェ広島を撃破して準決勝まで駒を進めている。対する11大会ぶりの優勝を目指す横浜FMは、FC岐阜、水戸ホーリーホック、V・ファーレン長崎、レノファ山口FCを下してベスト4進出を果たしている。
G大阪の本拠地『パナソニックスタジアム吹田』で行われた一戦は、26分にクリアされて高く上がったボールの落ちぎわをペナルティアーク付近から山田康太がダイレクトで左足を一閃。強烈なボレーシュートを右隅に突き刺して、G大阪が先制に成功した。
それでも、37分にアンデルソン・ロペスのスルーパスから抜け出したヤン・マテウスが切り返しから左足でゴールへと流し込み、横浜FMが試合を振り出しに戻して、前半を1-1で終えた。
後半に入り、一進一退の展開が続いたなか、88分にアンデルソン・ロペスがペナルティエリア内から強烈なシュートを放つと、GK一森純が弾いたものの、高く上がったボールがそのままゴールの方向へ。ここに走り込んだ松原健が押し込んで横浜FMが勝ち越しを果たした。
しかし、追いかけるG大阪は90+3分、セットプレーの流れから前線に残っていた中谷進之介がクロスに飛び込んでヘディングシュートを叩き込み、G大阪が土壇場で追いついて、90分が終了。試合は延長戦に突入した。
両者に決定機が生まれたものの、得点が生まれないまま延長後半のアディショナルタイムに突入すると、120+5分に宇佐美貴史のフリックから前線を抜け出した坂本一彩が巧みなドリブルから最後は左足でゴールへと流し込んで、G大阪が再び勝ち越しに成功した。
試合はこのまま勝利し、3-2で劇的な勝利を収めたG大阪が、11月23日に『国立競技場』で行われる決勝へと駒を進めた。なお、G大阪は2020年以来の決勝進出となった。
【得点者】
1-0 26分 山田康太(ガンバ大阪)
1-1 37分 ヤン・マテウス(横浜F・マリノス)
1-2 88分 松原健(横浜F・マリノス)
2-2 90+3分 中谷進之介(ガンバ大阪)
3-2 120+5分 坂本一彩(ガンバ大阪)
By サッカーキング編集部
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