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甲府の挑戦はアジア16強で幕…次回は“本拠地”でACLを「専スタを持つべきチームだと認めさせないといけない」

2024.02.21

[写真]=Getty Images

 ヴァンフォーレ甲府史上初めてのアジアでの闘いは、ベスト16で幕を閉じた。AFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦、国立競技場で蔚山現代(韓国)と対戦し、後半アディショナルタイムに決勝点を奪われ1対2で敗れた。

『さぁ行こうぜ俺達の甲府 アジアの頂へ』という横断幕が掲げられた中、勝ち抜けるためには最低でも4得点以上が必要な一戦。ピーター・ウタカと新加入のファビアン・ゴンサレスを最前線に配置する攻撃的な布陣で挑んだが、決定機をことごとく韓国代表GKチョ・ヒョヌにセーブされる。1点ビハインドで迎えた88分にCKから三平和司が一矢報いるも、直後の後半アディショナルタイムに痛恨の失点。この結果、合計スコア1対5で甲府のACL敗退が決定した。それでも試合後には割れんばかりの拍手が送られ、鳥海芳樹は「鳥肌が立ちましたし、涙が出るくらいの声援でした」と振り返った。

 甲府の本拠地JITリサイクルインクスタジアムは、AFCが定める施設基準を満たさず、今大会は国立競技場をホームとして使用した。『Jサポに告ぐ、#甲府にチカラを』をテーマに、甲府のファン・サポーターのみならず、多くの“他サポ”が応援に駆けつけ、国立でのホームゲームは毎回大きな話題を呼んだ。悪天候の中、平日18時キックオフのゲームに1万5,932人が集結。三平は「本当にありがたかったです。“J2の誇り”という横断幕を出してくれていた方もいましたし、本当に幸せでした」と全Jリーグサポーターに感謝を述べた。

 一方で「山梨の子どもたちの前で、試合ができたら良かった(三平)」という思いもある。「僕たちがJ1に上がって、専用スタジアムを持つべきチームだと認めさせないといけないと思います。それはこれからの結果次第だと思うので、責任を持ってやっていきたい」と三平。今季から背番号10をつける鳥海は「切り替えて、週末のJ2開幕から100%でできるように準備していきます。結果で引っ張れるような10番を目指していきたい」と決意を新たにした。

取材・文=三島大輔

By 三島大輔

サッカーキング編集部

サッカーキング編集部所属。 週刊J2&月刊J3 MC。Jリーグ&ブラジルサッカーウォッチャー。

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