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【レポート】政府も注目する、Jリーグ アジア戦略の全貌とは

2016.05.11

 4月14日(木)に東京都八丁堀のFootball★Plazaで、サッカーキング・アカデミー Jリーグ特別セミナー「政府も注目する、Jリーグ アジア戦略の全貌とは」が開催され、学生やビジネスマンなど約40人が参加した。

 講師を務めたのは、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)国際部 部長 山下修作氏。北海道大学大学院修了後、株式会社リクルートで営業、編集、企画、新規事業立ち上げ、Webメディアのリニューアル、プロモーション、マーケティング等に携わる。2005年からJリーグ公認サイト「J’s GOAL」の編集長やJリーグのWebプロモーション事業に従事。2012年より、Jリーグアジア戦略室室長としてアジアを中心とした国際戦略を展開。現在は2015年4月に新設された国際部の部長として活躍中。

 1993年に10クラブ(8府県)で始まったJリーグは24年目を迎え、53クラブ(38都道府県)にまで拡大した。この間に日本はオリンピックやワールドカップ出場の常連国となった。日本サッカーの成長に大きく貢献しているJリーグは、近年ASEANを中心にマーケットを広げ、さらなる発展を目指している。

「絶対無理だろうと思うことでも、チャレンジしてみる価値があると思っていました」。自身の力でJリーグのアジア戦略を開拓した山下氏の言葉は、参加者を惹きつけた。アジア各国では王族や政府高官がクラブチームのオーナーを務めるなど、国を挙げてサッカーへの高い関心を持っている。Jリーグは、選手育成、マーケティング、マネジメントのノウハウを無償で提供することで、その対価としてクラブオーナーの強力なネットワークを活用し、Jクラブのスポンサー企業にアジアマーケットへのビジネスチャンスを創出。ノウハウを販売することで目先の利益を得るのではなく、長期的視点でアジアやJリーグのサッカーマーケットが“共に成長する”ビジネスモデルの構築に取り組んでいる。

 Jリーグの取り組みは、日本経済団体連合会から内閣総理大臣に建議した「国家ブランドの構築に向けた提言(2014年)」にも採用されるなど、高い評価を受けている。「Jリーグのアジア戦略は、グローバルマーケティングとしてだけでなく、日本の企業や自治体を盛り上げることにも十分活用できると考えています」と山下氏は語る。

「Jリーグファンの涙も笑顔も全て私たちの価値。サッカーが強いという軸だけでなく、いろいろな観点からJリーグの価値を高めたいと考えています」。山下氏のJリーグや日本サッカーへの想いが伝わったのか、講義後のアンケートには「Jリーグのマーケティングについてもっと深く学んでいきたいと思います」、「講師の熱意が伝わってきて刺激になりました」といった感想が見られた。

 また講義後の懇親会では、山下氏も含め参加者同士が交流し、和やかな雰囲気で親睦を深めた。

サッカーキング・アカデミー

By サッカーキング編集部

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