FOLLOW US

【インタビュー連載②】日本代表の杉村直紀選手(SOFIA選手)が解説 『ウイイレ』における戦術の重要性

2018.08.15

ウイニングイレブン日本代表としてアジア大会に出場するSOFIA

 この夏、大人気サッカーゲーム『ウイニングイレブン』のアジア王者を決める戦いが開催されるということを、皆さんはご存知だろうか。

 8月18日にインドネシアで開幕する第18回アジア競技大会では、eスポーツがデモンストレーション競技として採用されている。そして6つのゲームタイトルの中に、家庭用ゲーム『ウイニングイレブン2018』が選出されているのだ。

 日本代表として大会に臨むのは、選考会を勝ち抜いたSOFIA選手(本名=杉村直紀)とレバ選手(本名=相原翼)。アジア王者を目指す2人にウイニングイレブンを始めたきっかけやプレースタイル、大会への意気込みなどを語ってもらい、連載形式で紹介していく。

 第1回目に引き続き、第2回目もSOFIA選手が登場。先日参加した世界大会『PES LEAGUE WORLD TOUR 2018 WORLD FINALS』の感想や、こだわりの戦術などを聞いた。

■世界王者は「遠くもなく、近くもない」

――7月21日、バルセロナで世界大会が行われました。4人中上位2人が突破となるグループステージで、SOFIA選手を含む優勝候補3人が同居するという“死の組”に入ってしまいましたね。
その確率があるというのはポッド分けなどで予測はついていたんですけど、まさか本当にアレックスとエットリートが来るとは思っていませんでした(苦笑)。このうち誰かが落ちるということで、誰になるんだろうなーと思っていたら、自分でしたね……(笑)。

――結局、このグループを突破したアレックス選手とエットリート選手が決勝に進みました。
正直、見ていられなかったですね。見ていると本当に悔しいというか、『悔しい』という言葉以上の日本語があれば良いんですけどね(笑)。なので、負けた後はスクリーンは見ずに、(会場が)ショッピングモールのような場所だったのでショッピングをして気分転換をしていました。ただ、やっぱりダメでしたね。気になってしまって、見ちゃいました。

――決勝はエットリート選手が完勝し、見事に世界一となりました。彼の強さの秘訣はどこにあると感じますか?
攻撃力の部分ではアレックス選手と大きな差はないのですが、守備力や組み立ての部分が違いを生んだのかなと思います。あとは『世界を獲る』という気持ちや勝負強さですかね。勝負強さは僕に足りない部分でもあります。

――ただ、SOFIA選手はグループステージでエットリート選手に勝っているんですよね。
そうなんです。だから遠くないんだけど、でも近くもないっていう、不思議な感覚ですね、今は。

■「何回も繰り返して今がある」

――大会ではSOFIA選手も含め、アーセナルを使用している選手が多かったですよね。チーム選びのポイントはどこにあるのでしょう?
一番はたぶん、スピードが重要なのかなと思います。足の速さはプレーヤースキルではどうしようもできない部分じゃないですか。加えて、僕個人の意見としては『ラインブレイカー』というスキルを持ったFWがいるということ。ディフェンスラインの裏に抜けるものなんですけど、(アーセナルには)それを持っている選手が3人ほどいるんです。3つ目のポイントは『ワンタッチパス』のスキルですね。4つ目は、中盤の選手が『2列目からの飛び出し』や『アンカー』というプレースタイルを持っていること。オフ・ザ・ボールの時に自分の理想通りに動いてくれるという面で、アーセナルが一番ですね。

――スキルやプレースタイルの有無はどのような影響があるのですか?
例えば『アンカー』のプレースタイルを持たない選手は、ワンボランチなのに前線へ上がってしまい攻守のバランスが崩れる、といった事が起こります。ウイニングイレブンは基本的に1人の選手しか動かすことができないので、残りの10人はAI任せということになるんです。それがある程度、自分の思い通りに動いてくれないとチームのバランスが成り立たないので、スキルやプレースタイルを重要視しています。

――本当に様々なことを考察しながらプレーされているのですね。
何回も何回も繰り返して今のフォーメーションだったり選手の配置になっているので、その辺はすごくこだわっています。僕自身はリアルサッカーでも戦術とかを考えるのがすごく好きなので、むしろ好きでやっているという感じですけどね。

【インタビュー連載①】ウイイレ日本代表SOFIA その素顔に迫る

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO