ナポリ戦に出場した長友佑都 [写真]=Getty Images
セリエA第33節が16日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとナポリが対戦した。長友は左サイドバックで2試合ぶりの先発出場を果たしている。
現在4位のインテルは、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内である3位ローマと勝ち点6ポイント差。白星を挙げて、出場権獲得に望みをつなげたいところだ。前節出場停止だったブラジル代表DFミランダと長友がスタメンに復帰。前線にはアルゼンチン人FWマウロ・イカルディやモンテネグロ代表FWステヴァン・ヨヴェティッチらが起用された。
一方のナポリも、1位ユヴェントスと勝ち点6ポイント差の2位につけている。逆転優勝に向けて、こちらも絶対に負けられない状況だ。リーグ得点王のアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインが出場停止で欠場となった一方、前節のヴェローナ戦で得点を挙げたスペイン代表FWホセ・カジェホンやイタリア代表FWマノーロ・ガッビアディーニらがスタメン出場を果たした。
開始4分、早くもインテルが先制点を挙げる。ガリー・メデルのロングパスにイカルディが反応。ディフェンスラインの裏へ抜け出して落ち着いてトラップすると、ループシュートを放ちネットを揺らした。
同点に追いつきたいナポリは23分、前線でボールを奪うと、ロレンツォ・インシーニェからパスを受けたマレク・ハムシクが強烈な右足のミドルシュートを放った。しかしこれはGKサミール・ハンダノヴィッチがパンチングでセーブした。
28分には、インシーニェが右足のロングシュートでゴールを狙うが、これは枠をとらえることができない。
さらに30分、ナポリはセカンドボールを拾うと、左サイドでボールを持ったインシーニェが横パスを出し、最後はアランがゴール正面からミドルシュートを放った。しかしGKハンダノヴィッチが右手一本でゴールを死守。チームを救った。
押され気味のインテルは38分、左サイドを抜け出したイカルディが低い弾道のクロスを上げると、エリア内のヨヴェティッチが左足で合わせた。しかしこれはGKペペ・レイナの正面で、追加点とはならない。
直後の44分、中盤で相手に囲まれたヨヴェティッチが縦パスを供給すると、ディフェンスラインの裏へ抜け出したイカルディがつなぎ、マルセロ・ブロゾヴィッチへボールが渡る。そのままGKレイナとの1対1を落ち着いて決め、インテルが追加点を挙げる。直後に前半終了のホイッスルを迎え、インテルがリードしたままハーフタイムを迎えた。
2点を奪われたナポリは、後半開始直後にファウジ・グラムとドリース・メルテンスを投入し、試合に変化を加える。
すると53分、ナポリは左サイドでボールを持ったハムシクのアーリークロスからホセ・カジェホンが右足インサイドでボレーシュートを打った。しかしボールは枠の左へわずかに外れる。
対するインテルは60分、クロスボールをGKレイナがキャッチミスしたところに反応。混戦から最後はヨヴェティッチがループシュートを放ったが、カリドゥ・クリバリが頭でクリアし、ゴールを守った。
引き気味のインテルをなかなか崩せないナポリは82分、左サイドからグラムがロングシュートを放つが、これは枠を大きくそれた。
90分にはダイレクトパスをつなぎエリア右に進入すると、最後はホセ・カジェホンがシュートを打った。しかしDFが体を張ってブロックし、得点を許さない。
結局、試合はこのままタイムアップを迎え、2点のリードを守り切ったインテルが勝利を収めた。これでインテルはリーグ2連勝となり、CL出場権獲得に望みをつないだ。一方のナポリは逆転優勝が厳しくなる手痛い黒星となった。なお、長友はフル出場を果たしている。
次節、インテルは20日に敵地でジェノアと、ナポリは19日にホームでボローニャと対戦する。
【得点者】
1-0 4分 マウロ・イカルディ(インテル)
2-0 44分 マルセロ・ブロゾヴィッチ(インテル)
By サッカーキング編集部
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![先制点を挙げたイカルディ [写真]=Getty Images](https://www.soccer-king.jp/wp-content/uploads/2016/04/GettyImages-521582174.jpg)
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