レヴァークーゼン戦に途中出場したミュラー [写真]=picture alliance via Getty Images
バイエルンに所属するドイツ代表FWトーマス・ミュラーが、10日に行われたブンデスリーガ第21節レヴァークーゼン戦を振り返った。同日、ドイツメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えた。
勝ち点差「2」で激突した頂上決戦は、2位バイエルンが首位レヴァークーゼンにペースを掌握される展開に。18分、バイエルンからレヴァークーゼンに期限付き移籍中のヨシプ・スタニシッチが先制点を挙げると、50分にはアレハンドロ・グリマルドにリードを広げられてしまう。さらに試合終了間際、ジェレミー・フリンポンにダメ押しの3点目を奪われ、バイエルンとレヴァークーゼンの勝ち点差は「5」に広がった。
0-3の敗戦後、60分から途中出場したミュラーは、「まずはレヴァークーゼンを祝福しなければならない。彼らは絶対に勝利に値する」と、勝者を称賛。一方、天王山で不甲斐ないパフォーマンスに終始したチームを痛烈に批判した。
「僕はイライラしている。僕たちに欠けているのは、トレーニングでもっと良いアプローチを見せること、勇気を出すこと、そして自由にサッカーをすることだ。オリヴァー・カーンの言葉を引用するならば、『度胸が足りない』んだ」
ミュラーはさらに言葉を続け、バイエルンの選手たちには「自由がない」と指摘。監督の指示を遂行しようとするあまり、ピッチ上に立つ自分達自身で問題を解決しようとする思考力が足りていないと感じているようだ。
「プレーが頭でっかちになることもある。それに比べてレヴァークーゼンを見てみると、グリマルドは左サイドバックであるにもかかわらず、右サイドにも顔を出す。彼らはただ、解決策を探しているだけだ。(バイエルンの)チームのプレーにはそれが欠けている。僕たちはAからB、BからCへとプレーしている。そして、誰にもギャンブルをするだけの自由さがない」
「ピッチには国際的に通用する選手が十分いる。いちいち監督に指示を仰ぐ必要はない。僕が話しているのは、決断力の話だ。試合でのインテリジェンスや『どのルートを走り、何をどう認識するのか?』といった決断が必要だ」
レヴァークーゼンに完成度の違いを見せつけられた絶対王者は、失意の敗戦から立ち直ることができるのだろうか。バイエルンは14日にチャンピオンズリーグ・ラウンド16のファーストレグで日本代表MF鎌田大地が所属するラツィオと、18日にリーグ戦で日本代表FW浅野拓磨が所属するボーフムと対戦する。
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By サッカーキング編集部
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