レアルとの契約を2020年まで延長したS・ラモス [写真]=Real Madrid via Getty Images
マンチェスター・Uへの移籍が噂されたスペイン代表DFセルヒオ・ラモスだったが、契約延長に至ったレアル・マドリードを退団したいと思ったことは1度もなかったと語った。イギリスメディア『BBC』が17日に伝えている。
6月にS・ラモスはレアル・マドリードとの契約延長を拒否。その後、マンチェスター・Uが2860万ポンド(約55億4000万円)でS・ラモス獲得を狙っていた。だが17日、レアル・マドリードは同選手との契約を2020年まで延長したと発表している。
S・ラモスは契約延長を発表した記者会見で、「契約更新には時間がかかると分かっていたが、僕の心と頭は常にレアル・マドリードとともにあった。だから、(契約延長ができて)最高の気分だ」と喜びを語った。
これで、移籍市場が閉まる9月1日より前にマンチェスター・Uがディフェンダーを獲得することは難しくなった。一方で、レアル・マドリードが獲得を狙っていたスペイン代表GKダビド・デ・ヘアは残留することになる模様。マンチェスター・UはGKとして世界最高額の移籍金、もしくはS・ラモスを含めた移籍が実現しなければ、デ・ヘアを放出しないと主張していた。
今夏、レアル・マドリードのキャプテンを務めていたスペイン代表GKイケル・カシージャスがポルトに移籍。そのためラファエル・ベニテス新監督はS・ラモスを新キャプテンに命じている。
同選手はフロレンティーノ・ペレス会長の横に座り、「クラブに残ることが僕の理想だった。会長が許してくれるなら、ここで引退したいと思っている。キャプテンとして、新しい挑戦ができることにも感謝している。大切なことは、レアル・マドリードであり、ファンを喜ばせ、タイトルを獲得することだ」と決意を新たにしていた。また、「これほど素晴らしいクラブは他にない。自分自身が幸せになることは、大切なことであるし、それが結局は基本的なことだ」と付け加えた。
現在29歳のS・ラモスは2005年にセビージャからレアル・マドリードに移籍し、現在では、クラブの最古参となっている。スペイン代表として128試合に出場。ユーロを2回制覇し、2010年南アフリカ・ワールドカップでも優勝メンバーとなった。