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今夜鹿島と対戦…リーベル・プレートについて知っておきたい7つのこと

2018.12.22

鹿島と対戦するリーベル・プレート [写真]=AMA/Getty Images

 22日に行われるFIFAクラブワールドカップ2018の3位決定戦で、アジア王者の鹿島アントラーズと南米王者のリーベル・プレートが激突する。両チームが対戦するのは、今回が初めて。大一番を前に、リーベル・プレートについて知っておきたい7つのことを紹介する。

■100年以上の歴史を持つ名門クラブ
クラブ創設は1901年。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを拠点とし、11月11日と12月9日のコパ・リベルタドーレス決勝で対戦したボカ・ジュニオルスと共に国内の人気を二分する。「リーベル・プレート」のクラブ名は、ブエノスアイレスを流れるラ・プラタ川(Rio de la Plata)の英語表記が「River Plate(リバー・プレート)」だったから。スペイン語で「リーペル・プレート」と呼ばれ、「リーベル」の略称で親しまれている。

■リーグ優勝は最多36回
これまでに、アルゼンチンリーグを36回制覇。これはボカ・ジュニオルスの33回を上回る最多記録になる。また、南米王者を決めるコパ・リベルタドーレスを4度制覇(1986、1996、2015、2018)。アルゼンチンのインデペンディエンテ(7回)、ボカ・ジュニオルス(6回)、ウルグアイのペニャロール(5回)に次ぐ優勝回数を誇る。クラブ世界一に輝いたのは、過去1度だけ。1986年にFIFAクラブワールドカップの前身にあたるインターコンチネンタルカップを制し、初の世界王者となった。

■わずか1敗で南米王者に
4度目の優勝を果たしたコパ・リベルタドーレスでは、大会を通じて1度しか負けなかった。フラメンゴ(ブラジル)などが同居したグループステージは、3勝3分けの無敗で1位通過。ラウンド16以降は、ラシン・クラブ(アルゼンチン)、インデペンディエンテ(アルゼンチン)、グレミオ(ブラジル)、そしてボカ・ジュニオルスと対戦したが、試合に敗れたのはグレミオとの準決勝ファーストレグ(0-1)だけだった。トータル14試合で、7勝6分け1敗。19得点9失点という成績で南米王者に輝いた。

■数々のスター選手を輩出

ファルカオ、イグアイン

かつてリーベルでプレーしたファルカオ(左)とイグアイン(右) [写真]=Getty Images


ビッグクラブでありながら選手育成を重視しており、下部組織から何人ものスター選手を輩出している。現役選手だけでも、ハビエル・マスチェラーノ(河北華夏)、ゴンサロ・イグアイン(ミラン)、エリック・ラメラ(トッテナム)、ラダメル・ファルカオ(モナコ)らが“リーベル”出身だ。現在チームを率いるマルセロ・ガジャルド監督も、クラブOBの一人。なお、レアル・マドリードを指揮するサンティアゴ・ソラーリ監督は、現役時代にリーベル・プレートでプロデビューを果たしている。

■指揮官のタイトル獲得数は歴代1位タイ

マルセロ・ガジャルド監督

リーベルを率いるガジャルド監督 [写真]=FIFA/Getty Images


マルセロ・ガジャルド監督は現役時代、中盤の司令塔として活躍。欧州では、モナコとパリ・サンジェルマンでプレーし、アルゼンチン代表では2002年の日韓大会を含む2度のワールドカップ出場歴を持つ。2011年にウルグアイのナシオナルで監督デビューを果たしたあと、2014年6月に古巣リーベル・プレートの指揮官に就任。以降、2度のコパ・リベルタドーレス優勝を含めて、9つのタイトルを獲得している。タイトル獲得数は、現役時代に横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)でもプレーし、Jリーグの初代得点王に輝いたラモン・ディアス氏と並んで、クラブ歴代最多だ。

■3年前にはサンフレッチェ広島と対戦

サンフレッチェ広島対リーベル

かつてリーベルはクラブW杯で広島と対戦 [写真]=Getty Images


リーベル・プレートは、3年前に日本で開催されたFIFAクラブワールドカップに出場。準決勝ではサンフレッチェ広島と対戦し、ルーカス・アラリオのゴールで1-0の勝利を挙げた。当時もガジャルド監督がチームを指揮。今大会のメンバーに選出されているDFホアナン・マイダナ、MFレオナルド・ポンシオ、FWロドリゴ・モラの3選手は先発出場していた。鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島では、選手の顔ぶれもサッカースタイルも異なるが、日本のチームのことはよく理解しているはずだ。

■注目選手
▼レオナルド・ポンシオ

レオナルド・ポンシオ

リーベルのキャプテンを務めるポンシオ [写真]=FIFA/Getty Images


キャプテンを務めるベテランMF。過去にスペインのサラゴサでプレーした経験を持ち、リーベル・プレートには2007年から2009年、そして2012年から現在に至るまで2度にわたって在籍している。2015年のFIFAクラブワールドカップにも出場。熱いハートの持ち主で、決勝でバルセロナに敗れたあとにはピッチ上で悔し涙を流した。今大会も優勝の可能性はなくなったが、36歳となった今も闘争心むき出しのプレーでチームを鼓舞する。

▼エセキエル・パラシオス

エセキエル・パラシオス

レアル行きが噂されるパラシオス [写真]=Getty Images


今年9月の国際親善試合グアテマラ戦でアルゼンチン代表デビューを果たした、期待の新星。リーベル・プレートの下部組織出身で、2015年からトップチームでプレーしている。パス能力に優れ、空中戦にも強いMFとして、今大会終了後にレアル・マドリードへ移籍することが濃厚となっており、今回の一戦がリーベル・プレートでのラストゲームとなる可能性が高い。

▼フアン・キンテーロ

フアン・キンテーロ

リーベルを南米王者に導くゴールを決めたキンテーロ [写真]=Getty Images


卓越したテクニックを持つコロンビア代表レフティー。今夏のロシア・ワールドカップでは、日本代表が作った壁の下を抜く見事なフリーキックを決めた。スペインで行われたコパ・リベルタドーレス決勝セカンドレグでもゴールを決めるなど、大舞台に強い。現在はポルトからのレンタルでリーベル・プレートに在籍中。その契約期間は今月末までとなっているため、彼もまた今回の一戦がリーベル・プレートのユニフォームを着てプレーする最後の試合になる。

(記事/Footmedia)

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