アジアカップを戦っている日本代表にエールを送ったカズ [写真]=Getty Images
17日、『阪神・淡路大震災20年 1.17チャリティーマッチ』がノエビアスタジアム神戸で開催。永島昭浩氏率いるKOBE DREAMSが、岡田武史氏率いるJAPAN STARSに3-2で勝利した。同試合に出場し、2ゴールを決めた横浜FC所属の元日本代表FW三浦知良が、現在アジアカップを戦う日本代表についてコメントした。
イラク戦に勝利し、着々と連覇への道を歩む日本代表。どうすれば今後もアジアの舞台で勝ち続けることが出来るかと訊かれた三浦は、「アジアでチャンピオンになることは本当に大変」と一言。長期にわたりアジアの頂点に君臨している日本代表だからこそ難しい側面があると付け加えた。さらに、「常に成長していくと思っていないとすぐに追い抜かれてしまう」と、アジア全体のレベルが上がったことも難しいポイントだと述べている。
一方で、ブラジルやドイツなどの強豪国を引き合いに出し、「常に成長していきたいっていう気持ちがあるからトップにいられると思うし、日本代表もそういう気持ちを持つことが大事」と、成長し続ける気持ちを持つことで、アジアのトップの座を守れると主張した。
この日は、2得点で神戸の会場を盛り上げた三浦だが、ハットトリックを達成できずに悔しさをにじませた。自身の貪欲にゴールを狙う姿勢について「最近の日本人フォワードは、僕も含めてですけど、(ゴールへの)意欲が足りないんじゃないかな」と述べ、日本人フォワードに苦言を呈した。続けて、「サッカーはその瞬間が一番面白いわけで、みんなが一つになれる」と、改めてゴールが持つ価値を説き、「もっと貪欲に全員が思わないといけない」と、日本人フォワードへ意識改革の必要性を説いている。
アジアカップを戦う日本代表メンバーについては「個人的に香川(真司)選手には頑張ってほしい」と、ドルトムント所属のMF香川真司を注目選手としてあげ、「好きなんです。プレーも人間としても」と、プライベートでも交友がある香川が、選手としても人としてもお気に入りだと明かした。
20日のヨルダン代表戦に引き分け以上で、決勝トーナメント進出が決まる。連覇に向け、負けられない戦いが続くが、「ここからがほんとの勝負だと思いますし、一試合一試合、昨日のイラク戦も大変だったと思いますけど、もっとギリギリになっていくと思うので、頑張ってください」と、日本代表に向けエールを贈っている。
日本代表は20日、グループステージ最終節のヨルダン戦に臨む。