2013.01.26

筋トレ三昧にUNOでブチギレ!? 紫紺の戦友たちが語る「長友交遊録」

[サムライサッカーキング2月号掲載]

長友選手を語る上で欠かせないのが明治大学サッカー部。そこで、当時のチームメートに長友選手の過去と現在について語ってもらいました!

shugo_naito写真=内藤弥穂

いつも一緒に筋トレをして腹を殴り合っていました(笑)

藤田優人(柏レイソル/DF)
明治大学時代の長友との関係→同級生

 佑都を初めて知ったのは高校時代ですね。同じ九州の高校だったので(長友選手が東福岡高校、藤田選手が国見高校)、よく試合もしていました。佑都はボランチをやっていて、“泥臭いプレーが持ち味の、非常に頑張る選手”という印象でしたね。

 大学時代は、やっぱりサイドバックにコンバートされたことが一番大きかったと思います。そこで佑都のスプリント力が生きるようになりましたから。本人はコンバートを相当嫌がっていましたが、サイドバックに転向してからは本当にすごかったですね。さすがにインテルのレギュラーになるとは思っていなかったですけど、コンバートされて1シーズンが過ぎた頃には、日本代表にはなるだろうと思わせるほどでしたから。だから、4年生へと上がる前にサッカー部を退部してJリーグに行きたいと相談された時、誰も止めませんでした。

 あとは、よく筋トレをしていましたね。僕らの代は筋トレ好きが多くて、みんなでやっていました。よく腹を殴り合っていましたね(笑)。佑都にとって筋トレは趣味みたいなものだと思うし、それを継続しているからこそ、今の体の強さがあるんだと思います。

 今の佑都のプレーは、本当に落ち着いていますね。佑都は「サッカーはメンタルだ」と話していましたけど、気持ちのコントロールがうまくなっているんだと思います。あとは、確実にテクニックがついていますね。昔はボールを前に出してスピードで抜いていましたが、今はダブルタッチで相手をかわす場面もよく見ますし、本人も意識して練習しているんじゃないかと思います。

 ただ、相手に肘打ちとかされると、その後ガッツリ削ったりするところは昔と変わっていません。あとは、最近アイツ、前半は体力を温存していますね(笑)。でも、大学時代は最初から常に全力でプレーしていたので、ペース配分ができるようになったのも成長した
証だと思います。

 佑都とは今でもたまに連絡を取っています。ハビエル・サネッティを尊敬しているようですよ。遠征でサネッティと同じ部屋になったら、彼がテレビを見ながら足を上げてトレーニングしていたと言っていました。佑都はそういうところに刺激を受けるので、きっと真似していると思います(笑)。

最初の印象は“小さいゴリラみたいな筋肉マン”

橋本晃司(水戸ホーリーホック/MF)
明治大学時代の長友との関係→同級生

 初めて会ったのは、明治大学に入学した後のサッカー部の練習ですかね。小さいゴリラみたいな筋肉マンで博多弁の強い男だなと思っていました。

 もともと人に強く、運動量が特長の選手だったので、サイドバックに転向してやることがはっきりしたし、より持ち味を発揮できるようになったと思います。もちろん、チーム内ではイジられキャラでしたよ。また渋谷のスクランブル交差点で一発芸をやってほしいな(笑)。

 一番印象に残っていることは、海に遊びに行った時のことですね。海の家でUNOをしていた時に「UNO!」と言ったか言ってないかでケンカになって。それから1カ月はお互い口をきかなかったことを覚えています(笑)。

 今の活躍は友達として誇らしく思いますし、同じサッカー選手としても刺激をもらっています。彼の強みは自分の特長を最大限に生かしながら、弱点を補って完璧に近付くために日々成長しているところ。常に進行形だということですね。これからも活躍を期待しています!

フランス遠征の時、すぐに現地の学生と仲良くなっていました

石井秀典(モンテディオ山形/DF)
明治大学時代の長友との関係→先輩(1学年上)

 長友の活躍は素直にうれしいですね。運動能力なら間違いなくトップクラスであることは分かっていましたけど、ここまでの選手になるとはさすがに思っていなかったです。大学の時はうまくいかないと少し落ち込んでそれがプレーに出ることがありましたが、現在はそういった部分も感じられず、メンタル的にも成長しているなと感じます。

 頭角を現し始めたのは、大学2年生の頃ですね。トップチームの練習に参加するようになり、対人の強さと運動能力の高さを発揮していました。サイドバックに転向してからは、水を得た魚のようでしたね。

 大学時代も今と変わらず、チームのムードメーカーでしたよ。世界的な選手にも可愛がられていますが、大学の時も先輩からは可愛がられ、後輩からは慕われていたので、長友を好きにならない人はそういないと思うし、彼がみんなから愛されるのも納得できます。

 ピッチ上では、長友が全力でプレーする姿勢を見て、チームメートがそれに引っ張られていく感じでしたね。北京オリンピック予選から戻ってきた時は、意識の変化をはっきりと感じることができました。それからは周りにも良い刺激を与えていたと思います。

 今でも印象に残っているのは、大学選抜の遠征でフランスに行った時のこと。宿泊した施設は現地の学校の敷地内にあり、現地の学生も多く滞在していました。長友は英語はもちろん、フランス語なんて全く話せないはずなのに、気付いたら学生たちと仲良くなっていたんです。このことからも長友の人当たりの良さが分かると思います。

 長友にはこれから先も上だけを見て頑張ってほしいです。Jリーグも明治大卒の僕たちで盛り上げられるようにみんなで頑張ります。