
開幕3試合で「勝ち点4」の意味
開幕から3試合で1勝1分け1敗、勝ち点4。小倉隆史GM兼監督率いる新生・名古屋グランパスにとって、これはポジティブな船出と言えるのではないだろうか。一からチームを再構築しながら、結果を出す。小倉GM兼監督に課せられたミッションの難しさを考えれば、勝ち点4は価値のある数字だ。シーズン開幕となったジュビロ磐田戦は堅実な戦いで1-0と制し、第2節のホーム開幕戦では前年王者のサンフレッチェ広島に真っ向勝負を挑んで引き分けた。第3節の川崎フロンターレ戦は初黒星となったものの、リーグ最強の攻撃力を誇る川崎Fを相手に一歩も引かず、勇気ある打ち合いを演じた姿は、かえってこのチームが持つポテンシャルの高さを浮き彫りにしたように見える。開幕前に不安視されていた“新米監督”による新チームは、確実に“闘える集団”へと変貌を遂げつつある。

1月のチーム始動から、小倉GM兼監督は確固たるスタイルを掲げ、トレーニングではパスの精度やスピードの向上、パスの受け手の動きの質にこだわったメニューを反復してきた。「次を考えて動け」と繰り返し選手に問いかけ、ポゼッションのパターン練習をこなしてきた。ところが、ここまでの3試合はシンプルに縦への速さを生かしたスタイルで戦っている。事実、得点シーンはほとんどがダイナミックなカウンターから生まれたものだ。これを“戦術やスタイルが成熟していない”と受け取ることも可能だろうが、別の見方もできる。つまり、選手たちのフレキシビリティ、つまりは状況対応力が「勝ち点4」をもたらしたのではないか、と。
By サッカーキング編集部
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