2016.02.08

進化した“東京スタイル”でアジアに挑戦…FC東京がACL出場を懸けたプレーオフへ

サッカー総合情報サイト
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 2012年、初めてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場を果たしたFC東京は、初参戦でグループステージを突破しながら、16強で広州恒大(中国)に0-1で惜敗した。あれから4年――。首都クラブが苦杯を飲んだ前回の忘れ物を取り戻すべく、アジアの扉を開く戦いへと挑む。

 2月9に行われるACLプレーオフ。本大会への出場権を懸けた戦いで、アジアの頂点奪回を狙う日本勢の先陣を切ってFC東京がチョンブリFC(タイ)と一発勝負に臨む。

 昨季の明治安田生命J1リーグで4位に着けたFC東京は、新たに08年から10年途中までチームを率いた城福浩監督を招へいし、GK秋元陽太、MF河大成、MF水沼宏太、FW阿部拓馬ら即戦力を次々と獲得。新シーズンに向けていち早く始動し、1月18日~31日の日程で沖縄・国頭キャンプを敢行した。

 既存のヒエラルキーをすべて撤廃した城福監督は、選手たちにフラットな競争を促した。コンディション作りと戦術の落とし込みをテーマに取り組んだ2週間の一次合宿は、過去に例を見ないほど苛烈を極めた。

 まず、トレーニングの効率化を図るために各選手のデータを算出し、その上で徹底した走り込みを行った。有酸素運動の数値に合わせて選手をグループ分けし、各選手の体調を細やかにチェックしつつ、ゲームを戦えるだけのコンディションを作り上げていくためだ。

 一方、戦術練習では切れ目ない攻撃を目標に前線からのプレスを徹底。ボールを保持しつつ、より主体的に試合を動かすためのサッカーに磨きを掛けた。また、システムは4-3-3と4-4-2を併用し、対戦相手や戦況に応じて使い分けができるレベルまでトライ&エラーを繰り返してきた。そうした中でJリーグ・スカパー!ニューイヤーカップの3試合を戦い、2勝1分けで沖縄ラウンドを制している。城福監督は充実の合宿を振り返り、手応えを口にした。

「大きなケガ人を出すことなく、コンディションを上げることができた。スタッフワークも含めたグループとしての勝利だと思う」

 そして帰京後、東京・小平の練習場で最終的な仕上げに入った。指揮官はプレーオフまでの懸念材料をこう挙げている。

「キャンプではしっかりと体を追い込むことができたので、まずはテーパリング(大会に向けて練習量を落とし、体調管理すること)を含めて戦える体調に戻さなければいけない。張り詰めた中でトレーニングを積んできたので、体調管理にも細心の注意を払わなければならない」

 ただし、指揮官の心配も杞憂に終わったようだ。選手の表情、言動などに表れる機微に触れ、「気の緩みによるケガや体調不良を心配したが、2月9日のプレーオフがあったので、選手たちは緊張感を持続させてくれている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 4年前、ACL初戦となったブリスベン・ロアー戦の試合前日会見に登壇した森重真人は期待に胸を膨らませ、「東京のサッカーをアジアで披露したい」と喜々として語った。そして決勝トーナメントまで素早いテンポでパスをつなぐスタイルを誇示し、アジアの舞台で躍動し続けた。だが、アジア最強クラブの呼び声高い広州恒大には、あと一歩が及ばなかった。再び涙を飲んだあの舞台へと返り咲くには、プレーオフのチョンブリ戦での一戦必勝が求められる。ここを勝ち抜けば、さらなる進化を遂げた“東京スタイル”をアジアで試す場が与えられる。

 今回のプレーオフで対戦するタイのチョンブリは、予選2回戦でヤンゴンFC(ミャンマー)に3-2で競り勝った。その中で全3ゴールをセットプレーから挙げており、城福監督もチョンブリと同じ左足のキッカーを立ててディフェンス面でトレーニングを積んだ。この点に関しては「キッカーの精度も高く、迫力もある。そこから活路を見いだそうとすることは自然の流れ。注意を払いたい」とリスタートの対策に余念がない。

 アジア各国で戦うクラブの頂点を決するAFCチャンピオンズリーグ2016。アジア最強クラブの称号と日本開催のFIFAクラブワールドカップ2016出場を懸けた熱い戦いが、いよいよキックオフの時を迎える。本大会出場権を懸けて、FC東京が東京スタジアムにチョンブリFCを迎え撃つ一戦は、日テレG+で2月9日19時15分から生中継。FC東京の壮大なるリベンジがここから始まる。

■「日テレジータス」公式サイト
http://www.ntv.co.jp/G/soccer/aclplayoff/

■放送日程
2月9日 19:15~22:30 生中継

いよいよAFCチャンピオンズリーグ開幕! プレーオフは日テレジータスの生中継で応援しよう!!