2015.12.09

選手権ベスト4の実績を引っさげ大学サッカーへ、国士舘大の田場ディエゴ「得点王を取りたい」

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インタビュー=安田勇斗、写真=酒井伸

 “南米仕込み”のドリブルを武器に、日大藤沢高校を選手権ベスト4へと先導。Jリーグクラブからも注目を浴びた田場ディエゴは、現在国士舘大学に身を置く。けがもあって表舞台から遠ざかっていたが、関東大学サッカーの後期リーグでは限られた出場機会の中で存在感を発揮。近い将来の目標に「得点王」を掲げ、さらなる進化を誓う。

選手権で自信をつけられたのが大きかった。「やれる」という感触はありました

――国士舘大学への進学を決めたのはいつですか?
田場 だいぶ早かったですね。日藤の佐藤(輝勝)監督から国士に相談していただき、高2の2月か3月ぐらいに自分のプレーを見ていただきました。それで高3の5月には行くことを決断しました。

――その当時、プロクラブから話があったりは?
田場 正直に言うと、大学経由ではなく高校からプロに行きたかったんです。それで湘南ベルマーレの練習に参加させていただいたんですけどダメでした。仮に入れたとしても、1年目は期限付き移籍になる可能性が高かったみたいで、であれば国士で4年間がんばる方がいいかなと思って。

――国士舘を選んだ決め手は?
田場 特待生で入学できたことです。裕福な家庭ではないので、親への苦労を考えると、自分にとってすごくいい話でした。もちろん、プロに入れれば一番良かったんですが。

――選手権での活躍で、Jリーグクラブから声がかかったりしなかったんですか?
田場 どうなんですかね。早いタイミングで進路が決まってましたし、自分のところにそういう話はなかったです。

――ちなみに、プロを意識するようになったのはいつから?
田場 高校に入ってからです。日大藤沢高校は私立の学校で、親への負担が大きいので、何としてもプロになりたい、と思うようになりました。元々は私立の日藤に進学する予定ではなかったんです。でも親が「がんばれ」って応援してくれて、日藤に入れてもらいました。だからその気持ちに応えなきゃっていつも思っています。

――再びプロを目指して戦っている大学サッカーでの1年目はいかがでしたか?
田場 前期リーグではけがで何もできなくて、出られたのは最終節だけ。後期もあまり出られなくて、すごく悔しい1年でしたね。新人賞を狙っていたので本当に悔しいです。

――選手権本大会ではレギュラーでしたが、それまでは長く控えでした。大学サッカーでは1年生から試合に出られると思っていましたか?
田場 自分は入った時から「1年からやってやるぞ」と思っていたので。選手権で自信をつけられたのが大きかったですね。入ってすぐは、練習で吹っ飛ばされたりして難しさも感じましたけど、通用する部分もあったので「やれる」という感触はありました。それでも、当たり負けすることが多いので、最近は学校のトレーニングルームで筋トレをしています。

――筋トレ以外にも自主練はしているのですか?
田場 17時からの練習の時は、全体練習の後に残ってボールを蹴ったりしています。でも19時からの練習だと、食堂が21時に閉まってしまうので居残り練習ができないんですよ(苦笑)。

自分のドリブルは「潜りこむ」イメージ

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――大学サッカーのレベルはいかがですか?
田場 レベルは高いですし、特にスピードとフィジカルは全然違いますね。

――前期をけがで棒に振って、久しぶりの公式戦となったリーグ戦はどうでしたか?
田場 初めて出場した慶應義塾大学戦(3-3で引き分け。田場は先制点を決めた)は結構緊張してたんですけど、結果も残せましたし自信になりました。それから何試合か出て感じたのは、体に触られないようにすればもっとできるのかなと。当たらなければ体格やフィジカルは関係ないので。

――高校時代はドリブルが一番の持ち味でしたが、大学サッカーでも発揮できていますか?
田場 ドリブルする機会は減りましたね。ボールを持てる時間が少ないですし、相手を抜くのも難しいので。高校時代はちょっと外せば抜けたんですけど、大学では守備がうまい選手が多くて、結構付いてこられるのでなかなか抜けないです。なのでゴール前とかポイントを絞って仕掛けるようにしています。

――ドリブルを仕掛ける時、どこを見ていますか?
田場 よく聞かれるんですけど、感覚でやってるので何も見てないんですよ(苦笑)。強いて言えば空いたスペースを見て、そこに抜けようと思うぐらいですね。自分のドリブルは「潜りこむ」イメージなので。相手の足の動きとか重心とかは全然見てないです。

――なるほど。ではこの1年で成長した部分は?
田場 筋トレしてフィジカルがちょっと強くなりました。変化はそこまで実感してないんですけど、入学時に勝てなかった相手とぶつかっても耐えられているんで。それと少し走れるようになったかなと。高校時代はあまりスプリントができなかったんですけど、国士でのトレーニングで走れるようになってきました。

――近い将来の目標を教えてください。
田場 リーグ戦でもっと試合に絡んで得点王を取りたいです。

――ではもっと先の目標は?
田場 プロになりたいです。どこのクラブというのはなく、とにかくプロになりたい。それが自分の目標です。