
日が沈み、薄暗くなったピッチの周りで、高校生たちが歓声を上げた。12月14日、ニッパツ三ツ沢球技場。高校生たちの前に姿を現したのは、欧州王者バルセロナの面々だった――。
バルセロナはクラブ世界一の座を手にするために、14日に来日。その初日、宿泊先のホテルからほど近いニッパツ三ツ沢球技場でトレーニングを実施した。このトレーニングは非公開で行われたが、ナイキがこの機会に、高校世代のプレーヤーたちを特別に招待。トレーニングを間近で見られるチャンスを提供したのだ。
スマホ用アプリ「NikeFootballアプリ」を通じて招待を受けたのは、都内で活動するクラブチーム・大森FCのメンバーや、2016年にプロ入りが内定している小川航基(桐光学園高校3年)など、高校世代の若者たち。“世界レベル”のトレーニングを間近で味わった。
成田空港到着からわずか10時間後。そして72時間後には広州恒大とのゲームを控える中、バルセロナのプレーヤーたちはグループに分かれてのパス回しやシュート練習など、軽めのメニューで調整。負傷中のネイマールとドウグラス・ペレイラを除く全選手が参加し、約1時間のトレーニングで汗を流した。

軽い調整メニューとはいえ、世界トップレベルのプレーヤーたちだ。トレーニングを目の当たりにした小川は、興奮気味に言う。「自分はFWでプレーしているので、バルセロナの3トップの動きは普段から参考にしています。ゴールを奪うためなら何でもやる、というストライカーらしさが見ていて好きなんです。それを今日、間近で見ることができて感激しました」。さらに練習メニューに関しても、「あのパス回しはすごい。見るだけで勉強になりました」と驚きを露わにした。「あのスピード感でパスを回されたら、絶対に取れないと思います」
「NikeFootballアプリ」を通じて、若者たちは貴重な経験を得た。ナイキは今後もこのアプリを通じて、プロ選手と交流を図れるイベントや、プロ契約獲得を目指す育成組織「ナイキアカデミー」への参加を懸けたトライアルイベントなど、若いフットボーラーを応援する企画を実施する予定だという。興味がある人は「NikeFootballアプリ」をダウンロードして、チェックしてみよう。